【お話を伺った方】
ダッソー・アビアシオン アジア太平洋地区 民間機プレジデント
ジョン=ミシェル・ジャコブ氏
1987年にダッソー・アビアシオンに入社後、一貫して営業を担当。西ヨーロッパやブラジルにおけるFalconシリーズのセールスを担ったのち、2005年に国際セールス担当バイス・プレジデントに。その後、2007年にはマレーシアのクアラルンプールにおけるアジア地区のセールス拠点の開設、2012には中国・北京の拠点の再建などを担当したのち、現在はクアラルンプールを拠点にアジア太平洋地区におけるFalconシリーズのプロモーションを監督する。
Falconシリーズの最新鋭機、Falcon 10Xのイメージ。空力性が向上した完全新設計の主翼や2基のロールス・ロイス製Pearl 10Xエンジンを装備し、航続距離は13,890kmにも及ぶ。地球上のほとんどの都市間を直行で結ぶことが可能だ。また空気抵抗が少なく、他の航空機が利用しない高度5万1000フィートまで上昇でき、最大巡航速度はマッハ0.925。2025年内のロールアウト、2027年後半の商業運航開始を予定している。
Falcon 10Xの機内イメージ。長さ16.4m、最大幅2.77m、高さ2.03mの客室はビジネスジェット専用に造られた機体としては世界最大の容積を誇り、標準仕様では長さ2.7mのコンパートメント4つを設けることができる。最後部の寝室にはクイーンサイズのベッドも設置可能だ。
タッチパネルなどの採用により、ボタンやスイッチ類などが極力減らされたFalcon 10Xのコクピット。ラファール戦闘機などと同じく1つのスロットルレバーで2つのエンジンの出力をコントロールできる「スマート・スロットル」を採用する。このスマート・スロットルはDFCSに統合されていて、万が一異常姿勢に陥った際にパイロットがボタン1つで操作できるリカバリーモードでは、DFCSが姿勢とエンジン出力の双方を制御し、自動で機体を安定させる。
Falcon 10Xのロールアウトを控えるダッソーだが、わずか数年前の2023年にはFalcon 6Xの商業運航が開始されたばかり。同型機はFalcon 10Xよりひと回り小さい機体だが、航続距離は10,186kmにおよび、同じ航続距離帯の機体の中では最大の客室を誇る。
3発機のFalcon 8Xは、Falcon 6Xと同規模の機体サイズながら、より長距離となる11,945kmの飛行が可能だ。その汎用性から、先代のFalcon 7Xと合わせて多くの国で要人輸送機としても採用されている。
民間機初の日本国籍機のファルコンとして、2022年より国内で商業運航を開始したフジビジネスジェットのFalcon 2000LXS。国内や近隣諸国への移動といった運航には、このFalcon 2000LXSが最適な機体だという。
Photo: Yuta Warrens/AIRLINE
ダッソー・アビアシオン傘下のExecuJetが、クアラルンプールのスバン空港(スルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港)にMRO施設を展開。最新のFalcon 6XとFalcon 10Xを含め、同時に10〜15機のFalconシリーズ機をメンテナンス可能だ。
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