特集/本誌より

【この夏の外国エアライン搭乗記①】エミレーツ航空EK319便/成田発、ドバイ行き

●搭乗機材:エアバスA380(A6-EVP)
●搭乗クラス:ビジネスクラス

2024年の夏、月刊エアラインのカメラマンや執筆陣たちは外国エアラインでどこへ飛んだのか。ここでは世界を翔けるチャーリィ古庄カメラマンによるドバイ経由、欧州への往路インプレッションをお届けしよう!
※本記事は月刊エアライン2024年9月号特集「外国エアラインの最前線へ!」から転載したものです。

文:チャーリィ古庄 写真:チャーリィ古庄
X Facebook LINE
ドバイ国際空港で離陸の順番待ち。前も横も、もちろん乗機もA380。その機体サイズだけあり揺れにくく快適な飛行機である。

欧州遠征のフライトはドバイ経由で。機内改修で高まる、A380で飛ぶよろこび

 月刊エアライン本誌で紹介している撮影遠征記「欧州3,000kmドライブ」の旅へと向かう際に、エミレーツ航空のビジネスクラスを利用した。同社には本誌の取材も含めて何度も搭乗しているが、筆者がフライトした6月はビジネスクラスの航空券が欧州への直行便より安価。昨今の世界情勢でロシア上空通過ルートが通れないため、とりわけ偏西風の影響を受ける復路は直行便でも中東、中央アジア上空を飛行する。そう考えればドバイ経由と言えども、それほど遠回りには感じない。
 またエミレーツ航空の特徴として、豪華なラウンジ、フルフラットになりマットレスが敷かれパジャマも用意されている機内、路線にもよるがモエ・エ・シャンドンやヴーヴ・クリコといった上質なシャンパンのサービスがあるのもうれしい。さらに近頃は機内改修を行なったA380が増えていて、今回成田からの搭乗時にも改修済の機材がアサインされた。インテリアが一新され、2階最後部のラウンジスペースに向かい合わせの座席を配置するなど、マイナーチェンジが施されている。
 成田空港の出発は22時30分。早めにチェックインすれば噴水が迎えるエミレーツ航空のラウンジでくつろぐことができ、オーダーすれば揚げたての天ぷらもいただける。ただしここで食べ過ぎてしまうと離陸後、日本時間の深夜に提供されるビジネスクラスの機内食を楽しむことができないので、ほどほどにしておかなければならない。

マイナーチェンジされたA380のビジネスクラス。ウッド調のインテリアが欧州の高級車を思わせる雰囲気で、もちろんシートはフルフラット、収納スペースも充実している。
成田空港で出発準備中のA380。カメラは3か所に取り付けられているが、特に尾翼のカメラ映像は眺めが良いので離着陸シーン以外でも楽しめる。
2階席最後部にはビジネスクラスの機内ラウンジがあり、バーカウンターも用意。シートとテーブルも設置されており、ゆとりある雰囲気だ。

100機以上のA380を運航するエミレーツ航空、圧巻のドバイ国際空港

 ドバイ国際空港への到着後は、A380がずらりと並ぶ同社専用のターミナルで乗り換え、ビジネスクラスラウンジで時間を過ごす。ここにはラウンジから直接、階下のゲートへとエレベーターで降りることができる画期的なシステムがある。出発時は右を見ても左を見てもA380。さすが、この超大型機を100機以上も運航しているエミレーツならではの景色である。機内では最大6,500チャンネルにもなるエンターテインメントシステムも用意されているのだが、大画面でA380の尾翼カメラの映像を見ているだけでも楽しい時間を過ごすことができた。
 それに飽きたら、ラウンジスペースでくつろぎながら、他の乗客やクルーたちと談笑して過ごすのもA380の楽しみだ。

ドバイ国際空港のビジネスクラスラウンジ。とにかくスペースが広く、シャワー、キッズエリア、クワイエットルームなど設備も充実。各ゲートにはエレベーターで直接アクセスができる。
●搭乗機材:エアバスA380(A6-EVP) ●搭乗クラス:ビジネスクラス 2024年の夏、月刊エアラインのカメラマンや執筆陣たちは外国エアラインでどこへ飛んだのか。ここでは世界を翔けるチャーリィ古庄カメラマンによるドバイ経由、欧州への往路インプレッションをお届けしよう! ※本記事は月刊エアライン2024年9月号特集「外国エアラインの最前線へ!」から転載したものです。

関連キーワードもチェック!