少ないマイルで夢のビジネスクラスへ
「最近、マイルが使いづらくなった気がする…」
確かに、この傾向は間違いないのですが、マイレージプログラムの改悪が続く中でも、探せばまだまだ“お得な特典航空券”は存在します。マイル単価が高く、少ないマイルで大きな価値が得られる“スイートスポット”を紹介しましょう。

Photo:Cathay Pacific
“スイートスポット”を知れば旅の価値はもっと高まる
まず国内線で注目したいのはANAの「今週のトクたびマイル」です。片道3,500マイルから発券可能で、行き先を自分で選べるのが魅力です。JALも「どこかにマイル」という特典航空券があり、こちらは行き先がコンピューターによって任意に選ばれる4つの目的地のどこかというサプライズ形式ですが、往復7,000マイルと手軽で、むしろ行き先がどこになるか楽しみ、というエンタメ要素が強めなのも特長です。
国際線では、シンガポール航空やアシアナ航空が、東南アジアやグアム方面で好条件の特典航空券を出していました。とくにアシアナ航空は現在、大韓航空との合併を控えており、それに伴いスターアライアンスも脱退する見込みであることから、ANAとの提携終了も迫る今がチャンスともいえます。エアバスA350のフルフラット・ビジネスクラスを比較的少ないマイルで体験できる掘り出しものもありました。
さらにJALマイレージバンクでは、アライアンスの枠を超えて独自に提携する大韓航空のビジネスクラスが往復3万マイル(地方都市発は2.4万マイル)と非常にリーズナブルでした。羽田〜ソウル(金浦)線に投入されているボーイング787-10のビジネスクラスは最新の個室型シート「Prestige Suite 2.0」が導入されているので、短時間ながらラグジュアリーな空の旅が楽しめます。
現在発売中の『航空旅行 2025 SUMMER』では、ANA・JAL・ユナイテッド・アメリカン航空・アラスカ航空といった主要マイレージプログラムの中から、このようなマイル単価が高く、少ないマイルで大きな価値が得られる“スイートスポット”を厳選して紹介しています。上記以外にもファーストクラスが片道5万マイルで発券できるアメリカン航空の“裏技”や、ユナイテッド航空の伝説的機能「エクスカーショニスト・パーク」の終了前ラストチャンス情報まで網羅していますので、ぜひ本誌もお手に取ってみてください。

発売中!『航空旅行 2025 SUMMER(vol.51)』
特集「ANAが描く新たな欧州航路」

欧州路線が続々と拡充されたANA。2024年末から2025年にかけて開設されたストックホルム、イスタンブール、ミラノの新3路線を軸に、ANAが描く新たな空の地図を紹介します。これからANAの利用を検討している方には実用的で役にたつビジネス・プレエコ・エコノミークラスの搭乗取材や各都市の魅力を多角的にレポート。また、ANA以外の欧州航路を運航するエアラインについてもそれぞれの特徴を紹介します。
このほかに、エアバスA350-1000の導入により退役フェーズに入ったJALのボーイング777-300ERの歴史やキャビンの振り返り記事や、ボーイング767による貴重な長距離路線であるデルタ航空のハワイ線のレポートも掲載します。
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