台湾・エバー航空のビジネスクラスガイド
1989年の台湾で設立されて以来、世界ネットワークを急拡大し、世界で初めて“4クラス制”を導入するなど、ハードとソフトの両面において高い評価を得ているのがエバー航空です。『航空旅行 2025 NEW YEAR』号でも羽田〜台北(松山)線のフライトの模様をご紹介していますが、今回は同社のビジネスクラスをもっと掘り下げてみましょう。

贅沢なボーイング787のシート
エバー航空は2025年2月現在、台北(桃園・松山)や高雄から、新千歳、青森、仙台、成田、羽田、小松、関西、松山、福岡、那覇の10空港に乗り入れており、全便にビジネスクラスの設定があります。使用機材はエアバスA321からボーイング777まで大小さまざまな機種が投入されていますが、このうち最新のビジネスクラスとなるのがボーイング787-10です。同機のビジネスクラス「ロイヤルローレルクラス」には、全長193㎝、幅58.4㎝のベッドにもなるフルフラットシートが装備され、調整可能なプライバシーパネルや大型のビルトイン収納キャビネットなど、スペックとしては長距離路線でも通用する快適な個人空間を提供しています。18インチの個人用モニターはタッチスクリーンでも操作できるので、直感的に映画などの機内エンターテインメントを楽しむことができます。
なお、主に地方路線に多く投入されているエアバスA321のビジネスクラスは、10.6インチの個人用モニターを装備した大型のリクライニングシートです。



あの名店の味が機内食で楽しめる
エバー航空では機内食にも注目です。一部路線のビジネスクラスでは「鼎泰豊(ディンタイフォン)」の小籠包をはじめ、名店の味を楽しむことができます。台湾のエアラインですが和食にもこだわりがあり、台北~成田・関西線では、ミシュランガイドで星を獲得している「一子相伝 なかむら」の主人、中村元計氏が監修するメニューです。そのほか洋食のメニューもあるので、メインは3種類からの選択となります。
『航空旅行 2025 NEW YEAR』でエバー航空を取材したフォトグラファーの大橋マサヒロさんは、本文の最後に「次回のヨーロッパ取材は台北経由で行くのも悪くないぞ」と書いていました。それだけ同社のフライトに魅了され、日台線のような短距離ではなく、もっとロングフライトでサービスを堪能してみたいとのことだったのですが、そこで次回は6月に発売を予定する紙版の『航空旅行 2025 SUMMER』号にて、ロンドンまで飛んでもらうことにしました。こちらも楽しみにお待ちいただければと思います。

Photo:Akira Fukazawa

関連記事
関連リンク