航空旅行

知って得するLCC、Peachのサービス

X Facebook LINE

運賃は標準でつくオプションの差で3種類、「スタンダードプラス」は”全部のせ”

 さて、LCCなので気になるのは運賃ではないでしょうか?
 Peachの運賃タイプは、「ミニマム」、「スタンダード」、「スタンダードプラス」の3種類があり、もっとも安いのは「ミニマム」になります。ただ、「ミニマム」についているのは2個合計7kgまでの機内持ち込み手荷物だけで、預け手荷物や座席指定などは有料になります。予約期限も「スタンダード」と「スタンダードプラス」が出発1時間前までなのに対し、搭乗日2日前の23:59と早めです。発券手数料、空港使用料等も別途必要です。
 「スタンダード」は座席指定と預け手荷物が1個ついたタイプで、その名の通り、もっとも標準的な航空券といえます。便の変更の予定もなく、キャンセルの可能性も低いのであればこの運賃がおすすめです。ただし「ファストシート」の座席指定はできません。
 すべてのサービスが標準でついている“全部のせ”なのが「スタンダードプラス」です。「ファストシート」も唯一座席指定(有料)できますし、便変更も可能、キャンセルする場合も手数料はかかるものの払い戻しが可能です。また、「ミニマム」と「スタンダード」は予約時に即時決済しないといけませんが、「スタンダードプラス」であれば決済まで24時間保留することができます。予定変更の可能性がありそうなビジネス出張であれば、もっとも高い運賃設定にはなるものの「スタンダードプラス」を選ぶといいと思います。
 空港では、国内線の出発便を対象に、セルフで預け手荷物のタグを発行できる「Peach BAGGAGE TAG KIOSK」の導入を進めています。導入されるのは新千歳、成田、関西、那覇の4空港で、預け手荷物を申し込み済みで、搭乗券の発行またはアプリでチェックイン済みであれば、自身で手荷物タグの発行と預けることが可能になり、行列になりがちな有人のカウンターに立ち寄る必要がなくなります。
 なお、預け手荷物のサイズは3辺の和が203cmまで、重量は20kg以内です。

BAGGAGE TAG KIOSK
那覇空港を皮切りに、成田、関西、新千歳の4空港に順次導入を進めているのが「Peach BAGGAGE TAG KIOSK」です。アプリでのチェックインと併用すると、搭乗手続きがよりスムーズになります。
Photo:Peach

旅のスタイルに合わせて活用したいオプションの数々

 LCCの運賃は需要と供給によって変動します。よって同じ日の同じ便でも、見るタイミングによって運賃が変わるので、少し悩んで予約を決断できずにいたら、数日後には値上がりしてしまった(安くなる場合もあります)ということも珍しくありません。そこでPeachでは、表示されている運賃のまま座席を確保し、予約の確定および支払いを48時間保留できる「予約キープサービス(300円)」を用意しています。
 隣の空席に他人がやってこないようにする「スペースシートオプション」というオプションもあります。国内線では1席あたり2,000円、国際線では同3,000円かかりますが、他人の影響を受けずにゆったり過ごしたいというときだけでなく、子供連れで寝かしつけたり、おもちゃで遊ばせるスペースを確保したいなどといった場合にも活用したいサービスです。ちなみに「スペースシートオプション」の申し込みはコンタクトセンター(0570-001-292/営業時間9:00~18:00/有料)で受け付けています。
 今回はPeachのサービスを紹介しましたが、LCCは自分が必要なサービスを選んで追加していくのが基本なので、ぜひ実際に利用される際は最新の情報をホームページでチェックしてください。Peachの現在の運賃タイプも10月27日から導入されたものです。常にサービスの内容は進化していますので、もっと使える新しい発見があるかも知れません。

singapore
Peachは12月4日から関西〜シンガポール線を開設します。Peachは勢いのあるエアラインですので、これからも目が離せません。
Photo:Peach
いまや日本の空でもお馴染みになったLCCの先鞭をつけたのは、2011年に設立されたPeachです。Peachの本拠地は今年開港30周年を迎えた関西空港ですが、現在は新千歳、仙台、成田、中部、福岡、那覇も拠点とし、国内線25路線、国際線も12路線を運航しています。そして12月4日からは、関西〜シンガポール線の開設も決定しました。コロナ禍を経て、再び勢いを増しているPeachのサービスを紹介しましょう。

関連キーワードもチェック!

関連リンク