知って得するLCC、Peachのサービス
いまや日本の空でもお馴染みになったLCCの先鞭をつけたのは、2011年に設立されたPeachです。Peachの本拠地は今年開港30周年を迎えた関西空港ですが、現在は新千歳、仙台、成田、中部、福岡、那覇も拠点とし、国内線25路線、国際線も12路線を運航しています。そして12月4日からは、関西〜シンガポール線の開設も決定しました。コロナ禍を経て、再び勢いを増しているPeachのサービスを紹介しましょう。
新機材のA321LRも登場!存在感が増すフーシア色のLCC
Peachは国内線だけでなく国際線も幅広く展開していますが、そのすべてはエアバスA320シリーズによって運航されており、標準型のA320ceo、最新の低燃費エンジンLEAP-1Aを装備したA320neo、そしてA320の胴体を約7m延長して、単通路機としては世界最長の航続距離約7,400kmを実現したA321LRの3モデルを有しています。
キャビンはどのモデルも普通席のみで、シートも共通ですが、先に降機できる最前方の座席(「ファストシート」)や、足元が広い非常口座席(「スマートシート」)などは、シートは同じでも得られるメリットがあることから、座席指定するためには追加料金が必要です。
国際線に投入されるA321LRは、シートピッチが30~32インチ(約76〜81cm)と大手エアラインのエコノミークラス並みで、足元が広めです。さらにスマホなどを充電できるUSBポート(タイプA)も全席に設置されています。
こだわりのドリンクと食事、自分で空の旅を作れる楽しみ
LCCというと、もしかすると“サービスがない”というイメージを持っている方がいらっしゃるかも知れませんが、それは違います。サービスがないのではなく、有料なのです。しかし有料だからこそ、こだわりの品々が用意されています。Peachも機内販売には力を入れていて、たとえば機内食では、Coffee Break Set(選べるホットドリンクとスイーツのセット/600円)を販売しています。このセットは、「イノダコーヒ ブルーマウンテンブレンド」、「神戸紅茶ロイヤルダージリン」、「伊藤久右衛門 宇治抹茶カプチーノ」のいずれかと1950年に創業した京都のあんこ菓子専門店「都松庵」がコーヒーとの相性を追求して作り上げたようかん「YOKAN FOR COFFEE」か、大阪・泉州エリアで人気の銘菓「むか新 こがしバターケーキ」を選べるセットです。そのほかにも「わかやま県産 空飛ぶあらかわの桃 ドリンク(600円)」や「飲むみかん(400円)」、「さつまいも&塩チョコレートのポップコーン(500円)」、小腹が空いたらカップヌードルまで、種類が豊富です。ビールやハイボールなどのアルコール類も販売しています。
国際線では、もっと食べ出がある軽食が用意されており「博多華味鳥監修 復刻とりめし(1,200円)や「博多華味鳥監修 チキンカツサンド タルタル南蛮(800円)」がメニューに加わります。もしどちらにしようか迷ったら、両方食べてしまうのはどうでしょう?有料なので、そんなことも可能です。決められた型にはめられるのではなく、自分が望むフライトの形を作れるのはLCCの魅力といえます。
機内販売も、アイマスクや耳栓をセットにした睡眠没頭キット「LET’S DOOO ! Sleeping Kit」のようなすぐに使える実用的なものから、Peach機が描かれたキーホルダーなどオリジナルグッズが多いので、搭乗の記念にも最適です。
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運賃は「ミニマム」「スタンダード」「スタンダードプラス」の3種類
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