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JALベルスター、結成30周年を迎え活動開始。初の男性メンバーも加わり、2025年は8都市9会場で公演。

毎年クリスマスの時期に、JAL客室乗務員によるミュージックベルチーム「JALベルスター」が結成され、全国各地で美しい音色を届けている。2025年は結成30周年を迎え、史上初めて男性客室乗務員がメンバーに加わった。

文:合田昌史 写真:合田昌史
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公演本番では12曲を演奏予定。1曲の演奏で1人最大6本のミュージックベルを担当する。

今年の活動テーマは、「Ring in the Smile!!! 〜30周年の感謝をこめて〜」

 今年で30周年を迎えたJALベルスターは、毎年10月から12月までの3か月間、客室乗務員によって結成されるミュージックベル演奏チームだ。2025年11月5日、羽田オペレーションセンターで、JALベルスター2025が練習の様子をメディアに公開した。

 JALベルスター2025は、昨年からの継続メンバー2名と、社内公募で選ばれた入社2年目から6年目の客室乗務員6名の計8名で演奏する。今年は、ベルスター史上初めて男性客室乗務員がメンバーに加わった。

 公開練習では、「We Wish You A Merry Christmas」「ひいらぎ飾ろう」「サンタが街にやってくる」の3曲を本番さながらのセットで演奏。この日が音を出し始めてから4回目の練習ということだったが、すでに息の合った演奏を見せてくれた。本番では、「アンパンマンのマーチ」などを加えた12曲を演奏予定だという。今年の活動テーマは、「Ring in the Smile!!! 〜30周年の感謝をこめて〜」 だ。

JALベルスター史上初の男性メンバーとなった中尾純也さん。
華やかに飾り付けられたウェルカムボードや譜面台はメンバーの手作り。
30周年記念の年に活動するJALベルスター2025のメンバー。全メンバーが豊富な音楽経験を持つ。

ミュージックベルと乗務に通じる心、JALベルスターが語る共通点

 昨年からの継続メンバーで、リーダーを務める山本美櫻(やまもと みお)さんは、今年のテーマについて、「Ringには鳴り響くという意味のほかに呼び込む、新年を迎えるという意味があります。今年のテーマには、ミュージックベルの響きや心を合わせて奏でる音色で笑顔を呼び込んで、聴いてくださるみなさまと一緒に笑顔の輪を広げたいという思いを込めました。みなさまのクリスマスと新年が素敵な響きと笑顔で溢れるよう、心からの感謝をこめて演奏させていただきます」とコメント。

 また、ミュージックベルの演奏は、普段の乗務と共通点があるとも山本さんは続ける。「ミュージックベルは、アイコンタクトで息を合わせて演奏しますが、乗務員同士が普段から互いを思い合い協力してフライトを作り上げることと、とてもよく似ています。心を一つにした演奏のあたたかい雰囲気がきっとお客さまにも伝わり、喜びや感動を共有できると信じています。おもてなしの心と息の合った演奏を通じてお客さまと素敵な時間を共有して、改めてJALの魅力を感じていただければと思います」。

 史上初の男性メンバーとなった中尾純也(なかお あつなり)さんは、 「入社前からベルスターのことは知っていました。自分も挑戦してみたいと思っていましたし、ベルスターを知っていた家族からのすすめもあり応募しました。合格の連絡をいただいた時は驚きました。男性初ということでかなり緊張していますが、普段飛行機をご利用にならないお客さまとも触れ合えることがとても楽しみです。自分自身も楽しみ、お客さまにも楽しんでいただけるような演奏を届けたいと思います」と意気込みを語った。

 JALベルスター2025は、11月29日から12月25日まで、8都市9会場で公演予定だ。

「普段日本航空を応援してくださるみなさま、ベルスターの活動を支えてくださっているみなさまに30年分の感謝をお伝えして、より多くの方に笑顔をお届けしたいというメンバー全員の思いからテーマを決めました」とリーダーの山本美櫻さん(右)。
ミュージックベルは全部で70本ある。どの曲で、誰がどのベルを使うか分かるように目印を作成し、ベルに貼りつける。
JALベルスター2025の公演スケジュール。(羽田は完売)

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