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ANAケータリングサービス、「第11回 レシピコンテスト 洋食・製菓部門」を開催!

ANAケータリングサービスのレシピコンテストは、和食、洋食、製菓、製パンの部門があり、毎年秋から冬にかけて開催されている。今回は洋食と製菓部門。個性に溢れた12作品が最終選考に挑んだ。

文:本誌編集部 写真:阿施光南
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製菓部門最優秀賞のペストリー部 ペストリー課 中平麻弥さん(左)と、洋食部門最優秀賞の川崎工場 洋食調理部 倉橋圭悟さん(右)。倉橋さんは3回目の悲願が叶い、見事優勝を掴み取った。

洋食はお肉メニューを、製菓はマロンデザートを考案

 10月8日、ANAケータリングサービス(ANAC)川崎工場にて「第11回 ANAケータリングサービス レシピコンテスト 洋食・製菓部門」が開催された。ANAC調理部門「調理Academy」の人材育成・教育訓練のイベントとして、2014年から実施されている社内料理コンテスト。
 社員がテーマに沿って自らレシピを考案し、設定原価を考慮しながらメニューを開発・調整するプログラムを通じて、調理に従事する社員の技術やモチベーションの向上、技術継承を目的とする。
 一次、二次審査を通過したファイナリストの審査は、1人5分のプレゼンタイムがあり、その中で試食と質疑応答を実施。説明(料理の魅力が伝えられているか)、見栄え、アイデア・オリジナリティ、美味しさ、食材原価(原価以上に満足感があるか)の5項目で評価される。最優秀賞に輝いた料理は、実際に機内やラウンジメニューとして提供される予定だ。
 今年の洋食部門は、テーマを「ビジネスクラスのお肉メニュー」、製菓部門は「ファーストクラスのマロンデザート」と定められ、独創性溢れるメニューが提案された。

角皿は、実際に機内食として提供される盛り付けの例、丸皿は、考案者が自由に盛り付けたお皿。会場に入った瞬間、食欲をかき立てる匂いに包まれる。
5分間のプレゼンテーションで、レシピの詳細を説明する。メニューに込められた思いから、考案者の人柄も伝わってくる。
審査員はプレゼンを聞きながら試食。ANACの西嶋直子 社長や清水 誠 総料理長などから、ソースの仕組みや、食材を使用した理由の質問がされた。

最優秀作品に込められた、繊細なプロの技術とは

 見事最優秀賞に輝いたのは、洋食部門は川崎工場 洋食調理部 倉橋圭悟さんの「ラパンと豚足のアリバブ風 ぺドロヒメネスとカカオのソース」。製菓部門はペストリー部 ペストリー課 中平麻弥さんの「ミエル・エ・マロン」が選ばれた。
 倉橋さんは、奮闘した部分としてウサギを使ったこととソースを挙げ「甘味と苦味、酸味のバランスを取るのが難しく、何回も試作を繰り返したことです」。 
 中平さんは、こだわったポイントとしてムースを挙げ「栗と蜂蜜を使用したムースは、ハチミツが強くなりすぎないよう、栗の風味を逃さないように配合しました。カシスの酸味を添えたことで、より一体感が味わえるようになっています。」と話してくれた。
 レシピコンテストには、ANAC社員なら役職問わず応募ができるそうで、過去には営業部から参加した社員もいたとのこと。ANACが提供する機内食には、社員一丸となって向き合っていることがわかり、その向上心の高さが機内食のクオリティに繋がっているのだと実感した。

洋食部門 最優秀賞の倉橋圭悟さんの作品「ラパンと豚足のアリバブ風 ぺドロヒメネスとカカオのソース」。本場フランスではポピュラーな食材とされるウサギを使用した一品。
製菓部門 最優秀賞の中平麻弥さんの作品「ミエル・エ・マロン」。軽やかな秋をイメージ。甘味と酸味、食感のコントラストが楽しめる。
ファイナリスト12名と審査員のみなさん。これからも質の高い機内食を生み出し、お客さんに笑顔を届けていく。
ANAケータリングサービスのレシピコンテストは、和食、洋食、製菓、製パンの部門があり、毎年秋から冬にかけて開催されている。今回は洋食と製菓部門。個性に溢れた12作品が最終選考に挑んだ。