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50年目のJALスカラシッププログラム修了式。アジア・オセアニア地域の未来のリーダーたちが集った22日間
半世紀の歴史を有するJALスカラシッププログラム。今年は6月25日から7月16日までの22日間にわたり開催され、地球規模の課題である「SDGs〜持続可能な未来へ〜」を学習テーマに、アジア・オセアニアの各地域から25名、日本から7名の大学生・大学院生が参加した。6月中はオンラインで、(移動日をはさみ)7月2日からは福岡と東京で国境を越えた友情を紡ぎ合いながら、最終日をむかえた。

50年間を通じて1,723名が参加し、各国で活躍するリーダーも多数
「JALスカラシッププログラム」は、1975年から半世紀にわたり綿々と開催されてきた、アジア・オセアニア地域の若者たちを対象とした国際交流プログラムだ。
文化も言語も異なるこれらの国や地域から大学生・大学院生たちを日本に招き、文化体験や相互交流、学びを通じて異文化の理解を促進し、地域発展を担う将来の若者を育成する趣旨のもとスタート。1990年からは公益財団法人 JAL財団がその志を引き継ぎ、時代のニーズを取り込みながら育んできた。この50年間で1,723名の学生が参加し、それぞれの国で政財界のリーダー、外交官、学者、ジャーナリストとして活躍する人も少なくない(のちにJALに就職した参加者も)。
参加者は公募により選抜され、21の地域から25名の大学生・大学院生が来日。それぞれ応募条件である「日本語能力検定試験2級レベル」の語学力を有し、期間中のプログラムはすべて日本語が共通言語となっている。また、日本の大学生・大学院生も7名が同じく公募により参加しており、彼ら彼女たちは「日本人学習コーディネーター」として円滑な運営を支える役割も担っている。
こうして外国人と日本人の若者たち計32名が互いに協力し合いながら、フィールドワークやディスカッションを重ねて最後のプログラムである「アクションプラン発表会」に挑む。このアクションプランの発表とは、約3週間のプログラムを経て結論付けた「6か月後に何を実行するか」を想定して、グループごとに学習結果をまとめる成果発表を指す。

Photo:AIRLINE

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オンラインではない、リアル開催だからこその意義
取材時に話を聞いた、韓国から参加したチョン・ウチャンさんは、「JALスカラシッププログラムを通じて、日本や様々な国から集まった人たちとたくさん話して、体験を共有したいと思い応募しました。22日間の活動のなかで私が実感したのは、生まれ育った国は違っても“あまり違わない”ということ。それぞれ異なる国から来たという事実を忘れそうになるくらい、悩んでいることや、これからどう生きていくかという課題も同じでした。これこそ国境を越えた相互理解の道ではないかと感じました。SDGsの問題は一つの国だけでは解決できないので、各国の未来のリーダーたちとともにアクションプランを組み立てられたことは有意義でした」
また、マレーシアから参加したヌル・フダ・ビンティ・ジャマルディン・ヒルミさんは、「オンラインだけではなく、実際に日本に来て顔を合わせて交流するからこそ、お互いに本当の気持ちを伝えられたと感じています。違う国から来た人たちが日本に集まることで、様々なことを学び合うことができました。たとえば私の国では、雨水を有効活用する取り組みは珍しいことではありませんが、他の国では必ずしもそうではありません。それぞれの国のアイデアや経験を交換できたことは素晴らしい経験です」
そのように話してくれた。
最終日の7月15日、全体総評と修了式で挨拶に立ったJAL財団の赤坂祐二 理事長(日本航空 取締役会長)は、「この22日間を通じて少しでも皆さんが自身の成長を実感していたら、主催者の想いとしてこれに勝るものはありません。JALスカラシッププログラムへの参加によって、皆さんは素晴らしい仲間、人生の大きな財産を得られたことと思います。これからも一緒に助け合いながら、充実した人生を送ってください」とのメッセージを贈った。



写真提供:JAL
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