ニュース
ジェットスターが成田空港 第3ターミナル開業10年を祝福~4月8日で10周年
2015年4月8日に供用を開始した成田空港の第3ターミナル。ジェットスター・ジャパンがその10周年を祝した“前日イベント”を開催した。新たに社長に就任した田中正和氏と、新入社員が新千歳行き便を盛大に見送った。

ジェットスター・ジャパンは4月7日、2015年4月8日に供用を開始した成田空港第3ターミナルでの運航を開始して、10周年の節目を迎えることを記念したイベントを行なった。
成田空港第3ターミナルは、LCC向けターミナルとして開業。ジェットスター・ジャパン、バニラ・エア、春秋航空日本(スプリング・ジャパン)、チェジュ航空の4社が同ターミナルに移転した。このうち、ジェットスター・ジャパンのGK101便、新千歳行き(定刻06時15分発)が第3ターミナルから出発した最初の便となった。
それまでのジェットスター・ジャパンは関西発着、中部発着も広くネットワークを張っており、第3ターミナル開業時点では同社の全20路線中、成田発着は9路線で、同社初の国際線は関西=香港線であった。

だが、第3ターミナル開業後から成田路線を続々と開設。特に国際線は同年6月に、成田発着初の国際線として成田=香港線、11月には成田=台北線、2016年3月には成田=マニラ線、2017年6月には成田=上海(浦東)線と、成田を拠点とした国際線を矢継ぎ早に開設した。
COVID-19のパンデミックもあって関西発着、中部発着は路線を縮小し、現在は成田発着便の比重が上昇。同社の全22路線のうち、実に16路線(国内線:18路線中13路線、国際線:4路中3路線)が成田発着となっている。
1月から新たに代表取締役社長に就任した田中正和氏は、首都圏の需要や乗り継ぎ需要を取り込める点を成田空港のメリットとして挙げ、「限られたリソースをどう活用していくかが事業計画上のポイントとなるが、(こうした)需要のある成田での路線をしっかりと張っていくことが最もリソースを有効活用できると思っているので、引き続き成田での路線網を拡充していく。もちろん、今後リソースに余裕が出て、規模の拡大ができるような状況になれば、他空港での路線も考えたい」と話し、当面は成田発着のネットワークを拡充していく考えを示した。
また、今後は国際線の拡大を進める方針も明かした。機材については、立ち上げ当初に導入した機材が経年化していることから更新を検討しているというが、航空機メーカーにおけるサプライチェーンの課題等で納入時期が判然とせず、更新のタイミングを見極めているという。「今後はA321LRの割合を増やしていきたい。A321LRを国際線に投入することで供給座席量を増やしたいと考えている」とした。
4月入社の新入社員36名が新千歳行きをお見送り
さて、4月7日に行なわれたジェットスター・ジャパンのイベントでは、搭乗ゲートで「ここ成田空港、第3ターミナルで運航10周年を迎えます。本日はその10周年に先立ち、10年前の初便と同じ新千歳行きで、イベントを実施します」とアナウンス。ゲート前にGK127便のクルーとマスコットキャラクターのジェッ太、そして4月1日に入社したばかりの新入社員、そして今年1月から新社長となった田中正和氏が集まって記念撮影を行なった。
搭乗がスタートすると、新入社員と田中氏、ジェッ太が花道を作り、搭乗客に感謝を伝えたほか、ランプでもゲート前に集まったスタッフとは別の新入社員が旗を振って搭乗を歓迎していた。
その後は36名すべての新入社員がランプに集合。お見送りのパフォーマンス「スター・ジャンプ」も行なわれて、最大限に盛り上げて出発を盛り上げた。
【お詫びと訂正】初出時、田中氏の社長就任日を誤って記載しておりました。お詫びして訂正いたします。





関連キーワードもチェック!
関連リンク