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日本圧着端子製造が、今度は本格的なボーイング777シミュレーターを本社に置いてしまった!
2024年、自社の社員の移動のためにハイフライのA340を丸ごと1機チャーターした日本圧着端子製造。飛行機愛好家である同社の西本取締役の次なるプロジェクトは、本社へのボーイング777シミュレーター導入だった。

阪急阪神百貨店の体験型福袋を購入し、本社の一角に設置
2024年、ハイフライのA340-300を羽田=ボルチモア間でチャーターしたことが記憶に新しい、日本圧着端子製造株式会社(JST)。熱烈な飛行機愛好家である同社の取締役、西本充広氏は、新たなる驚愕の取材対象を本誌に提供してくれた。阪急阪神百貨店 阪急うめだ本店が用意した2024年の体験型福袋の1品である777のフライトシミュレーターを購入し、淀屋橋に位置する本社ビルに設置したのだ。

設置作業は2月3日から7日まで実施され、シミュレーター各部の組み立てから完成後のフライトの様子まで取材させていただいた。本シミュレーターは777シリーズを保有するエアライン各社が実際に使用しているプログラムと同じソフトウェアを使用しており、本格的な訓練を行なうこともできる。
月刊エアラインにおいても実際に航空会社の訓練施設を取材することはあるものの、組み立ての様子を取材する機会は非常に稀。骨組みだけのコクピットから、CDUやオーバーヘッドパネルの埋め込みといった一連の作業を見ることができ、非常に興味深かった。


そして翌週、いよいよ完成したシミュレーターを見に再び大阪へ!
翌週には再びJSTの大阪本社に伺い、完成したフライトシミュレーターの姿を拝見。PC上から空港や気象条件、搭載燃料、ペイロードなどを設定したあと、FMCを使用したフライトプランの入力や離陸速度の計算など、実機と同様にフライトまでの準備も行なった。

自動操縦を使用するフライトでは、離陸するまでにさまざまな準備が必要になることから、FMCや各種パネルスイッチ、ダイヤル操作の知識が必要だ。幸いにも筆者はMicrosoft Flight Simulator(MSFS)においてPMDG製の777-300ERアドオンを使い、各部の操作を予習していたこともあり、一連のセッティングが可能であった。だが、まだまだ未知の部分も多いことから、緊急事態の対処などを含めたシビアの訓練を日々受けている実機の操縦士の方々には、頭が上がらない思いだ。
シミュレーター組み上げの過程や、完成後のシミュレーター様子は、月刊エアライン5月号においてさらに詳しくご紹介する予定だ。

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