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ANA、エンブラエルE190-E2を2028年度から導入決定。PeachにはエアバスA321XLRを初導入

エアバスA321neo×14機、ボーイング787-9×18機、737 MAX 8×12機も新規発注。計77機(確定68機、オプション9機)という、機数では過去最大規模の発注となる。

文:本誌編集部
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 ANAホールディングス(ANAHD)は2月25日、ANAおよびPeach向けの機材として、合計77機の航空機の新規発注を発表。ANAにはエンブラエルE190-E2を、PeachにはエアバスA321XLRを、それぞれ初導入する。

 77機の内訳は、確定が68機とオプションが9機。機材別の発注数と運航会社、導入開始年度は下記の通りだ。

新規導入機材
●エンブラエルE190-E2×20機(確定15機・オプション5機)、ANA国内線向け、2028年度
●エアバスA321XLR×3機(全機確定)、Peach向け、2032年度

追加導入機材
●ボーイング787-9×18機(全機確定)、ANA国際線向け、2028年度
●ボーイング737-8×12機(確定8機・オプション4機)、ANA国内線向け、2029年度
●エアバスA321neo×24機(全機確定)、ANA国内線向け14機、Peach向け10機、2030年度

今回、新規発注した航空機。左上から時計回りにエンブラエルE190-E2、エアバスA321neo/A321XLR、ボーイング737 MAX 8、ボーイング787-9。

 初導入となるE190-E2は、ボンバルディアDHC-8-Q400とボーイング737の間の100席クラスのマーケットを埋める存在として位置付け、国内の地方路線を中心に投入。またPeachのA321XLRは、A321LRの後継機としての役割を持たせつつも、XLRの航続距離を活かした新路線の開拓にも期待しているとのことだ。なお、ボーイング787-9の新規発注分はすべてゼネラル・エレクトリック(GE)製のエンジンを搭載するほか、アップデートされた客室プロダクトの搭載も計画している。

 さらに上記以外にも、2020年2月25日に発注したボーイング787-9×5機、および2019年1月29日に発注したボーイング737 MAX 8×10機それぞれのオプション発注分を、確定発注に切り替えた。

 今回の発注はANAHDとして、発注機数では過去最大のものとなり、既存の機材と合わせて、2030年度末の機材数をコロナ前の2019年度比で106%となる320機とする。また同じ2030年度末には全機材の71%がボーイング787となる計画で、フリート全体の9割を中・小型機を占めることになる。

新規発注分に加え、2019〜2020年にかけてオプションとして発注していたボーイング787-9(左)×5機と737 MAX 8(右)×10機も確定発注に切り替えた。
エアバスA321neo×14機、ボーイング787-9×18機、737 MAX 8×12機も新規発注。計77機(確定68機、オプション9機)という、機数では過去最大規模の発注となる。

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