連載
奄美群島エリアのネットワーク拠点 奄美空港
【連載】ニッポンの空港
LCC効果でさらなる利用拡大
空港は島の北東部海岸沿いを埋め立てたリーフ上に、滑走路長2,000メートルを有するジェット空港として1988年に開港。それまでは現在「奄美パーク」となっている近くの場所にあった(現在も滑走路の一部が確認できる)。
奄美地域の拠点空港として重要な役割を担っている当空港は周辺の離島空港と規模が大きく異なり、施設面では平行誘導路や搭乗橋、ILSも備えている。奄美群島を結ぶ充実した定期路線に加えて東京、大阪、福岡、鹿児島、那覇の主要都市にも就航。特にLCCのバニラエア(現ピーチ・アビエーション)が就航したことの経済効果は大きい。同社は2014年に成田、2017年に関西線を開設している。
旅客ターミナルは開港時からの施設だが、近年リノベーションにより随所が近代化された。屋上には送迎デッキがあり、視程の良い日には正面に喜界島を望むことができる。
奄美空港 DATAASJ/RJKA
標高:4.2m
面積:110ha
運用時間:8:00-19:30
滑走路:RWY03/21 (2000×45m)
着陸回数:2018年度8千百回(国内8千百回・国際0回)、2019年度 7千9百回(国内7千9百回・国際0回)、2020年度 6千百回(国内6千百回・国際0回)
乗降客数:2018年度 89万1千人(国内89万1千人・国際0千人)、2019年度 88万4千人(国内88万4千人・国際0人)、2020年度 44万7千人(国内44万7千人・国際0人)
貨物取扱量:2018年度980t(国内980t・国際0t)、2019年度 911t(国内911t・国際0t)、2020年度 663t(国内663t・国際0t)
就航会社:JAL、JAC、RAC、SKY、APJ
ターミナルビル、貨物施設の運用会社:奄美空港ターミナルビル株式会社
ターミナルビル設計会社:森村設計
公的機関:国土交通省大阪航空局奄美空港事務所
所在地:鹿児島県奄美市
供用開始日:1988年7月10日(旧空港の供用開始は1964年)
種別:地方管理空港
設置管理者:鹿児島県
※ この記事は月刊エアライン2022年5月号特集「ニッポンの空港」を抜粋・再編集したものです。
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