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アイスランド航空、同社初のエアバス機A321LRを受領。SMBCアビエーション・キャピタルからリース導入
ジェット機材では757、737 MAXなどボーイング機を愛用するオペレーターとして知られるアイスランド航空。しかし、12月3日にドイツ・ハンブルクで受領した機材はA321LR。同社初となるエアバス機である。
さらにA321XLRも導入し、大西洋路線の機材を更新
アイスランド航空は2024年12月3日、同社初となるエアバス機「A321LR(TF-IAA)」を受領した。エアバス社のドイツ・ハンブルク工場で引き渡され、従来から使用してきたボーイング757を置き換える機材更新の第一歩となった。三井住友フィナンシャルグループ系列のSMBCアビエーション・キャピタルからリース導入される4機のうちの1機である。アイスランド航空ではさらなる長距離性能を誇るA321XLR(Xtra Long Range)も13機導入予定。
A321LRはプラット&ホイットニー社製のギアードターボファン(GTF)エンジンを搭載し、ビジネスクラス22席、エコノミークラス165席の計187席を備えた2クラス構成。機内はエアバスが提案する新客室仕様の「Airspaceキャビン」を採用し、長距離路線への対応のため、前世代機と比べて収納スペースを60%増加させるXL収納棚を導入している。また、乗客は次世代の機内エンターテイメントシステム、快適性を高める最新の照明システムを体験できると発表している。
A321LRは、アイスランド航空が運航する大西洋横断ルートへの投入に最適で、最大4,000NMの航続距離を持つ。新世代の航空技術と燃料効率により、前世代の単通路機に比べて燃料消費とCO₂排出量を20%以上削減可能である。
エアバス社によると、A321LR/XLRを含むA321neoはこれまでに90社以上の顧客から6,700機以上を受注している。このなかにはもちろん、日本のANAが運航するA321neo、Peachおよびジェットスター・ジャパンが運航するA321LRも含まれている。