連載
首都圏第3の空港を掲げる 茨城空港
【連載】ニッポンの空港
スカイマークによる積極活用
飽和状態にある羽田と成田の処理能力を補うべく、首都圏第3の空港として航空自衛隊百里基地に滑走路の増設とセットで民間航空エリアを造成。2010年に茨城空港として開港した。旅客ターミナルの設計はLCCを意識した造りで、出発ロビーと到着ロビーは同じ1階に集約。ボーディングブリッジを設けずエプロンから徒歩で搭乗するスタイルに加えて、トーイングカーを使わず航空機が自走で旋回できる構造となっている。
屋上には無料の展望デッキがあるほか、ターミナルの隣にはF-4戦闘機を展示した空港公園もある。駐車場は無料で、空港アクセスとしても使えるレンタカーをお得なプランで提供している。成田空港がLCCのターミナルもオープンさせてLCCに積極的な姿勢を見せているのと対照的に、茨城空港は国際線にタイガーエア台湾と春秋航空が乗り入れており、前者の台北線は2023年4月に運航を再開。後者の中国2路線は運休が続いている。
茨城空港 DATAIBR/RJAH
標高:32.5m
面積:460ha
運用時間:7:30-21:00
滑走路:RWY03R/21L(A/2700×45m)、RWY03L /21R(B/2700×45m)
着陸回数:2018年度 2千9百回(国内2千4百回・国際522回) 2019年度 3千2百回(国内3千2百回・国際541回) 2020年度 1千4百回(国内千4百回)
乗降客数:2018年度 76万人(国内59万4千人・国際16万5千人) 2019年度 7 7 万6 千人(国内63万5千人・国際14万人) 2020年度 20万8 千人(国内20万8千人)
貨物取扱量:2018年度 306 t(国内306t) 2019年度 193 t(国内193t) 2020年度 0 t
就航会社:SKY
ターミナルビル・貨物施設の管理:茨城空港ビル管理事務所(公益財団法人 茨城県開発公社)
拠点を置く航空会社・組織:航空自衛隊(百里基地)、茨城県警察航空隊
公的機関:国土交通省百里空港事務所、鹿島税関支署茨城空港出張所
所在地:茨城県小美玉市
供用開始日:2010年3月11日(建設は1937年、海軍飛行場として)
種別:共用空港
設置管理者:防衛省
※ この記事は月刊エアライン2022年5月号特集「ニッポンの空港」を抜粋・再編集したものです。
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