連載

見える力 ~ 竹信大悟が撮ったこの一枚

文:竹信大悟 写真:竹信大悟
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月刊エアラインをはじめ数々の媒体で活躍する航空写真家が撮った一枚の写真。それぞれに、さまざまな背景があります。本連載ではそうした写真に関する一言コメントとともに、フォトグラファー渾身の一枚を紹介していきます。

 現時点で世界最大の航空機エンジンは、Boeing777Xに搭載されるゼネラル・エレクトリックのGE9Xだそうで。ファンの直径は339㎝もあるんだとか。サイズもさることながら、推力も相当なもの。最高推力569kNを叩きだして、ギネスにも登録されたとんでもないパワーの持ち主。あの巨大な機体を空に押し上げるんですから、そりゃ凄いパワーに違いない。けれど、パイロットでもない限り、強大なパワーの恩恵を肌身で感じる事はありません。例え乗客として乗ったとしても「アアこの飛行機はパワーがあるな」なんて感じる人は少数派でしょう。

 でも写真なら、そのパワーの一端を写す事ができます。滑走路に溜まった雨や雪を吹き飛ばして離陸していく様は迫力の一語。間もなく梅雨入り。せっかくなので雨の空港にでかけてみてはいかが?晴れた日とはまた違った一枚が撮れるかも。あ、でもカメラとレンズの雨養生はお忘れ無く。ボクの歴代カメラのシェイクダウンは……次回のネタに。

竹信大悟

竹信大悟

1975年生まれ。兵庫県出身。大阪は伊丹空港をベースに、航空会社のオフィシャル撮影や日本各地の空港で航空業界を切り取るフォトグラファーであり、年間300日以上サウナに入るプロサウナー。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。

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