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2024
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炭素繊維は、そのままでは普通の糸と変わらない。いくら丈夫といっても、このままでは飛行機は作れない。炭素繊維の糸を織って布のようにしても、それだけではやはりやわらかすぎる。ここに樹脂を浸透させて形を整える。右下の画像は777Xの主翼を作るためのオートクレーブ。樹脂を染み込ませて形を整えた炭素繊維に高温高圧をかけて固める。
A350の外板サンプル。アルミ合金の在来構造と比べるとやや厚みは大きいが、重量は大幅に軽くなっている。塗装を待つ出来立てのA350。コクピット周辺はアルミ合金だが、それ以外はほとんどがCFRPでできている。
グライダーでは早くからプラスチック製の機体が作られていたが、その多くはガラス繊維を使ったGFRPだった。787の機首のレドームは石英ガラスを使ったQFRP。強度はあまりないが内部のレーダーの電波を通しやすい。
JALが機内で配っているプラスチック製のA350の重さは約12gグラム。我が家にあった小さな釣り用のオモリ(6g)2個分と同じだった。機体にランディングギアやエンジン、油圧装置など重い材料がこのくらい含まれていると、プラスチックの重量比は50%になる。
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