連載

展望デッキ ~ 竹信大悟が撮ったこの一枚

文:竹信大悟 写真:竹信大悟
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月刊エアラインをはじめ数々の媒体で活躍する航空写真家が撮った一枚の写真。それぞれに、さまざまな背景があります。本連載ではそうした写真に関する一言コメントとともに、フォトグラファー渾身の一枚を紹介していきます。

 空港の展望デッキ。ボクは初めて訪れる空港では必ず一度は足を運びます。
 展望デッキにもいろいろあって、目の前を遮るものがいっさいない空港もあれば、網目フェンスでガッチガチにガードされているところや、撮影用と称してアクリルガラスがところどころ埋め込まれている空港などなど。

 先日訪れた新潟空港なんかは、胸の高さの手すりだけで開放感抜群! あっちもこっちも撮り放題なすてきなデッキです。どこの空港とは書きませんが、あの開放感は是非見習ってほしいもんだなぁっと思ったり思わなかったり。

 数年ほど前までは、伊丹空港も新潟空港同様に開放感抜群で、しかもランプサイドの手すりの上には少しばかりの屋根まであって雨の日の撮影や炎天下の撮影でも日陰ができて、撮影者には嬉しいデッキだったのですが。近年の改修で屋根はなくなりワイヤーが設置されてしまいました。まぁこれもいろいろ保安上の理由があってのことでしょうから致し方ないところです。

 ということで、最近は伊丹空港のデッキで撮影する頻度も昔ほどじゃなくなったのですが、久々に行ってみました。やっぱり伊丹のデッキから見る景色は大好きです。特に夕方にかけて六甲山に沈み行くに夕日が機体や誘導路を照らす瞬間はたまりません。ワイヤーがなぁ〜とぶつくさ文句言いつつ、なんだかんだ夢中になって撮影。気が付いたらほぼ最終便も間近な時間に。デッキってやっぱり楽しいな!それなりの撮れ高にルンルン。人ってゲンキンなもんです(笑)

 ルンルン気分も束の間、駐車料金が夏季多客期料金で絶句…撮影も計画的にですね。

竹信大悟

竹信大悟

1975年生まれ。兵庫県出身。大阪は伊丹空港をベースに、航空会社のオフィシャル撮影や日本各地の空港で航空業界を切り取るフォトグラファーであり、年間300日以上サウナに入るプロサウナー。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。

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