連載
2,000m滑走路への延伸事業開始 屋久島空港
【連載】ニッポンの空港
太古の自然に魅了された島
島の北東部、海岸に沿う丘陵地上に位置した屋久島空港は、1963年に滑走路長1,100mで開港し、1976年に滑走路を1,500mへ延長。2004年度には滑走路等の舗装強度変更を実施してボンバルディアQ400が就航した。
屋久島は1993年に世界遺産条約に基づく自然遺産に登録された。その後、2009年に伊丹線、2011年に福岡線が開設され、現在は鹿児島線とあわせて3路線が日本エアコミューターにより運航されている。
旅客ターミナルは売店とレストランの入った平屋造りで、展望デッキはない(レストランや制限エリアの搭乗待合室から展望可能)。2006年に新空港が誕生した種子島空港に比べると、とても対照的で時代のギャップを感じさせる。また自然遺産の登録により観光客が増加した一方、ジェット旅客機の就航には対応しておらず、滑走路の延長が望まれていた。
そして、2024年度に国土交通省が滑走路延伸を事業化。2033年度までの10年間で2,000mへの拡張を目指している。
屋久島空港 DATAKUM/RJFC
標高:37.2m
面積:39ha
運用時間:8:30-19:30
滑走路:RWY14/32 (1500×45m)
着陸回数:2018年度 2千5百回(国内2千5百回・国際1回)、2019年度 2千3百回(国内2千3百回・国際0回)、2020年度 1千6百回(国内1千6百回・国際0回)
乗降客数:2018年度 17万3千人(国内17万3千人・国際0人)、2019年度 14万8千人(国内14万8千人・国際0人)、2020年度 9万4千人(国内9万4千人・国際0人)
貨物取扱量:2018年度 105t(国内105t・国際0t)、2019年度 91t(国内91t・国際0t)、2020年度 79t(国内79t・国際0t)
就航会社:JAC
ターミナルビル、貨物施設の運用会社:屋久島空港ターミナルビル株式会社
所在地:鹿児島県熊毛郡屋久島町
供用開始日:1963年7月23日
種別:地方管理空港
設置管理者:鹿児島県
※ この記事は月刊エアライン2022年5月号特集「ニッポンの空港」を抜粋・再編集したものです。
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