連載

虎の子、みぞか号のベース空港 天草空港

【連載】ニッポンの空港

文:阿施光南
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定期便は天草エアラインのみだが、みぞか号搭乗と本拠地での撮影は一度は経験しておきたい。
定期便は天草エアラインのみだが、みぞか号搭乗と本拠地での撮影は一度は経験しておきたい。

福岡便と熊本・伊丹便が飛ぶ

 熊本県の西に広がる天草は、大小数十の島からなる。熊本市内から中心地である本渡までは天草五橋で結ばれているが、車では3時間ほどかかるし行楽シーズンともなればさらに渋滞する。そこでこうした不便を解消しようと天草に空港が作られたのは2000年3月であり、同時に天草エアライン(AMX)が就航した。当初はDHC-8-100で天草~福岡間を1日3往復、そして天草~熊本間を1日1往復していたが、現在は機体全体にイルカを描いたATR42-600(2代目みぞか号)に更新され、熊本線が大阪(伊丹)まで延長されている。
 滑走路は方位13/31で長さは1,000m。ターミナルビルはコンパクトながらも機能的で、2階には展望デッキもある。ただしここは金網に囲まれているので、本格的に飛行機撮影を楽しみたいならば歩いて5分ほどのところにある高台の展望台がいいだろう。なお空港には給油施設がないため、AMX機は福岡や熊本など行った先々の空港で燃料を補給している。

天草空港 DATA

天草空港 DATAAXJ/RJDA

標高:103.6m
面積:31ha
運用時間:7:40-20:30
滑走路:RWY13/31(1000×30m)
着陸回数:2018年度 1千6百回(国内1千6百回・国際0回)、2019年度 1千2百回(国内1千2百回・国際0回)、2020年度 1千5百回(国内1千5百回・国際0回)
乗降客数:2018年度 5万5千人(国内5万5千人・国際0人)、2019年度 3万9千人(国内3万9千人・国際0人)、2020年度 1万6千人(国内1万6千人・国際0人)
就航会社:AHX
ターミナルビル設計会社:佐藤設計株式会社
拠点を置く航空会社、航空機保有の組織:天草エアライン
所在地:熊本県天草市
供用開始日:2000年3月23日
種別:その他
設置管理者:熊本県

※ この記事は月刊エアライン2022年5月号特集「ニッポンの空港」を抜粋・再編集したものです。

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