連載
在来型747のたんこぶ。 ~ 竹信大悟が撮ったこの一枚
月刊エアラインをはじめ数々の媒体で活躍する航空写真家が撮った一枚の写真。それぞれに、さまざまな背景があります。本連載ではそうした写真に関する一言コメントとともに、フォトグラファー渾身の一枚を紹介していきます。
ボーイング747、通称ジャンボ。飛行機が好きな人でジャンボが嫌いっていう人はきっといないですよね。僕が飛行機を好きになった頃、日本の空には今とは比べものにならないくらいいろんな種類の飛行機が飛んでいました。航空各社のフラッグシップ機は総じて747型機で、そんなに珍しい機体ではなかったんですが。そんな747も今や希少種。
ひとくちに747、ジャンボと言っても、いろんな種類派生型が。僕は特に747-100とか-200とかのたんこぶが大好きだったので、747-400のウィングレット付きでアッパーデッキがたんこぶだったらなぁ~っと妄想しました。まぁ要するに747-400Fがそうなんですけど、なぜか当時はフレイターにはあんまり食指が動かなかったんです。今思えば贅沢な話です。
写真は今から10年ちょっと前、セントレアにボーイング787のハウスライブリーの機体がANAの慣熟訓練に投入されると聞いて出かけた際に、偶然飛来した機体を撮影したもの。
セントレアではそんなに珍しい機体ではなかったものの、プラット&ホイットニーの名機JT9Dから奏でられるエンジンサウンドには痺れました。そしてやっぱり背中の妖艶なたんこぶ(アッパーデッキ)はたまりませんでした。
竹信大悟
1975年生まれ。兵庫県出身。大阪は伊丹空港をベースに、航空会社のオフィシャル撮影や日本各地の空港で航空業界を切り取るフォトグラファーであり、年間300日以上サウナに入るプロサウナー。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。
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