連載

瀬戸内海を望む羽田へのアクセス空港 山口宇部空港

【連載】ニッポンの空港

文:柏博幸
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定期便は羽田への単路線だが、3社が1日10往復設定している。
定期便は羽田への単路線。海沿いを埋め立てて造成された空港は、瀬戸内海を飛行して北九州空港へ向かう機内からも確認できる。

ANA、JAL、SFJの3社が就航する

 1966年、山口県宇部市の海沿いに、県営宇部空港として開港。その後、埋め立て拡張され、1979年に新滑走路が誕生し、翌年には空港名称を「山口宇部空港」に変更した。2000年に3代目の現・国内線ターミナルビルが開業したことで、2代目の旅客ターミナルビルは国際線ターミナルビルに転用された。元々ANAの就航便が多い空港だが、2002年にJAL、2014年にスターフライヤーが参入したことで就航会社は3社になった。
 就航路線は過去に伊丹や新千歳線など複数開設されたが、現在は羽田線のみ。国際線は一時期、期間限定でエアソウルが来ていたが、現在の定期運航便はない。
 空港の東側には、発着する飛行機を目の前で望める「ふれあい公園」があるほか、空港の正面、約500メートルにはJR宇部線の草江駅がある。

山口宇部空港 DATA

山口宇部空港 DATAUBJ/RJDC

標高:4.54m
面積:155ha
運用時間:7:30-21:30
滑走路:RWY07/25(2,500×45m)
着陸回数:2018年度 4千2百回(国内4千2百回・国際80回) 2019年度 4千1百回(国内4千1百回・国際10回) 2020年度 2千4百回(国内2千4百回)
乗降客数:2018年度 104万3千人(国内102万2千人・国際2万1千人)2019年度 96万4千人(国内96万2千人・国際2千1百人) 2020年度 25万人(国内)
貨物取扱量:2018年度 2千6百t(国内) 2019年度 2千7百t(国内) 2020年度 1千7百t(国内)
就航会社:JAL、ANA、SFJ
ターミナルビル、貨物施設の運用会社:山口宇部空港ビル株式会社
ターミナルビル設計会社:クリエート山本設計室
拠点を置く航空会社、航空機保有の組織:山口県警察航空隊、山口県消防防災航空隊
公的機関:山口県消防防災航空センター
所在地:山口県宇部市
供用開始日:1966年7月1日
種別:特定地方管理空港
設置管理者:国土交通大臣(設置者)、山口県(管理者)

※ この記事は月刊エアライン2022年5月号特集「ニッポンの空港」を抜粋・再編集したものです。

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