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島根県西部から山口県北部エリアをカバー 石見空港

【連載】ニッポンの空港

文:村田尚之
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山陰地方の中でも大都市圏との陸路アクセスが良くない萩・石見エリアだが、
山陰地方の中でも大都市圏との陸路アクセスが良くない萩・石見エリアだが、航空便なら東京まで1時間半で到着できる。

羽田からのANA便が就航する

 石見空港は日本の原風景が残る島根県西部、石見エリアにおける空の玄関口として1993年に開港した。空港の所在地や最も近隣の市街地は益田市だが、世界遺産である石見銀山、山陰の小京都と言われる津和野のほか、山口県北部の萩市へのアクセス拠点となるべく、2002年から愛称として「萩・石見空港」を使用している。複数の空港がある都道府県は珍しくないが、島根県には3つの空港があり、全国的に見ても多い。
 比較的新しい空港ゆえ、開港時から2,000m滑走路を備えており、就航初便もジェット機のA320の羽田便だった。現在はANAの羽田便が設定されるほか、例年、夏期には伊丹便が運航される。
 ターミナルビルは3階建てで、1本の搭乗橋を備えており、3階部分は展望デッキ。海岸沿いにある空港とはいえ、周囲は森に囲まれているが、近隣には公園も点在し、空港西側の高台にある風の広場からは空港内を見渡すことができる。

石見空港 DATA

石見空港 DATAIWJ/RJOW

標高:53.9m
面積:111ha
運用時間:8:00-19:30
滑走路:RWY11/29(2,000×45m)
着陸回数:2018年度 855回(国内) 2019年度 866回(国内) 2020年度 4 55回(国内)
乗降客数:2018年度 15万2千人(国内) 2019年度 14万4千人(国内) 2020年度 2万5千人(国内)
就航会社:ANA
ターミナルビル、貨物施設の運用会社:石見空港ターミナルビル株式会社
ターミナルビル設計会社:クリエート山本設計室
所在地:島根県益田市
供用開始日:1993年7月2日
種別:地方管理空港
設置管理者:島根県

※ この記事は月刊エアライン2022年5月号特集「ニッポンの空港」を抜粋・再編集したものです。

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