連載
札幌市内に立地、HAC拠点の札幌飛行場 丘珠空港
【連載】ニッポンの空港
夏ダイヤではFDAも就航
北海道の経済中心地、札幌市の北東部に位置する札幌飛行場(通称丘珠空港)。市内中心部から約6キロの場所にあり、道内の空のネットワークの拠点となっている。その歴史は意外と古く、1942年に設置された大日本帝国陸軍飛行場にそのルーツをもつ。現在は航空自衛隊千歳基地の千歳飛行場と並んで防衛省が設置管理する共用飛行場として、陸上自衛隊と民間が共用で利用している。
南東から北西方向に幅45m、長さ1,500mの滑走路。平行誘導路はなく2本の取付誘導路が滑走路の両端とエプロンを結んでいる。現在は、丘珠空港に拠点を置く北海道エアシステムが通期6路線(利尻・女満別・釧路・函館・奥尻・三沢)、そしてフジドリームエアラインズが夏ダイヤより2路線(松本・静岡)を結んでいる。
旧来より丘珠空港をベースとするコアな航空ファンが多く、愛されてきた空港として知られている。民航機だけでなく自衛隊機や事業用小型機など、機種のバリエーションも多く、発着も意外と多い。また空港を取り囲むように空港緑地が整備され、夏はピクニックなどを楽しむ家族連れも見受けられる。冬場は積雪のため撮影に入れるポイントは少なくなるが、工夫次第では冬の北海道らしい一枚が撮れるだろう。
丘珠空港 DATAOKD/RJCO
標高:8.0m
面積:103ha
運用時間:7:30-20:30
滑走路:RWY14/32(1500×45m)
着陸回数:2018年度 8千回(国内8千回) 2019年度 8千3百回(国内8千3百回・国際1回) 2020年度 6千9百回(国内6千9百回)
乗降客数:2018年度 26万6千人(国内26万6千人) 2019年度 26万7千人(国内26万7千人) 2020年度 16万2千人(国内16万2千人)
貨物取扱量:2018年度 0t 2019年度 1t 2020年度 0t
就航会社:HAC、FDA(夏ダイヤのみ)
ターミナルビル・貨物施設の管理:札幌丘珠空港ビル
拠点を置く航空会社・組織:陸上自衛隊(丘珠駐屯地)、北海道警察航空隊、北海道防災航空隊、北海道航空
公的機関:国土交通省丘珠空港事務所
所在地:北海道札幌市
供用開始日:1961年12月10日(建設は1942年、陸軍飛行場として)
種別:共用空港
設置管理者:防衛省
※ この記事は月刊エアライン2022年5月号特集「ニッポンの空港」を抜粋・再編集したものです。
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