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10月26日、成田空港にエア・カンボジアが就航。プノンペン新空港へ!
先日、ケビン・リー東京支店長の記者会見をレポートしたエア・カンボジアが、10月26日夜に成田空港に新規就航を果たした。第1旅客ターミナル16番ゲートで行なわれた就航記念式典の現場から報告!
プノンペン側の発着空港は9月に開港したばかりの「タクマウ・テチョ国際空港(KTI)」
10月26日、エア・カンボジアが成田=福州=プノンペン線を開設した。同路線は水・金・日曜の週3往復で、機材はビジネスクラス8席、エコノミークラス162席、計170席仕様のエアバスA320を使用する。中国・福建省の省都、福州からの以遠権を活用した路線のため各区間のみの利用も可能となっており、2026年3月には成田に続き、関西空港への乗り入れも検討している。
今年1月に「カンボジア・アンコール航空」から社名を変更したエア・カンボジアはカンボジアのフラッグキャリアで、以前からカンボジア王国政府とベトナム航空の出資により運航されていたが、2023年からは中国国営の河南航空投資グループが出資者に加わり、3か国による合弁航空会社として運営されている。
運航機材はA320、A321、ATR72に、2029年から2機のボーイング737 MAXが加わる予定で、737 MAXが就航すれば同機の航続距離を活かして直行便に切り替える可能性も視野に入れている。
プノンペンでは今年9月9日に4,000メートルの滑走路を持つタクマウ・テチョ国際空港が開港し、プノンペン国際空港発着の全便が新空港に移転した。これに伴い空港の3レターコードもプノンペン国際空港の「PNH」からタクマウ・テチョ国際空港の「KTI」に変更されている。
往路のK6 593便は成田を20時に出発し、23時30分に福州へ到着。翌日0時30分に福州を出発し、プノンペンには2時55分に到着する。復路のK6 592便はプノンペンを9時40分に出発し、14時に福州へ到着。14時50分に福州を出発し、19時に成田へ到着するスケジュールだ。
拡充されたカンボジアの国際航空ネットワーク
成田空港で開かれた記念式典に出席した、エア・カンボジアのウェンディー・チェン副CEOは「今回の就航はエア・カンボジアにとりまして新たな挑戦であり、プノンペンを中心とした地域ネットワーク拡充の大きな一歩でございます。私たちは日本が観光だけではなくビジネスや文化交流の面でも、最も重要な目的地の一つになると確信しています。カンボジアの経済成長、そしてテチョ国際空港の開発を背景に、両国間の結びつきは今後さらに強まっていくものと信じています。この新路線は単なる都市間の交通手段ではなくカンボジアと日本を結ぶ友情と文化、そして新たな機会の架け橋です」と挨拶。
続いて在日カンボジア王国大使館のトゥイ・リー特命全権大使も祝辞を送った。
「この新しい空路の開設は観光・貿易・文化交流など、両国の関係をさらに発展させる大きな一歩となります。本日の就航はカンボジアが国際航空ネットワークの中で、ますます重要な地位を占めることを示す象徴的な出来事です。両国の経済、貿易、そして人と人との交流をさらに促進する大きな契機となることを確信しています」
秋雨のなか、初便は放水車によるウォーター・サルートで迎えられ、予定より1時間ほど過ぎた20時10分頃、成田空港の16番スポットに到着。折り返しの成田発初便は前便の到着遅れと管制指示のため、2時間20分遅れの22時20分頃に出発した。
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