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成田空港周辺で自動物流道路の実証実験を開始

国土交通省の実証実験事業に採択され、空港内外を結ぶ「自動物流道路」の実現に向けた技術検証を始める。

文:本誌編集部
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自動物流道路のイメージ。
自動物流道路のイメージ。

 成田国際空港株式会社は、千葉県や搬送機器関連企業と連携し、成田空港周辺において自動物流道路の実現に向けた実証実験を実施することを発表した。これは、国土交通省による「令和7年度自動物流道路の社会実装に向けた実証実験」に採択され、空港内外を結ぶ新たな物流インフラの構築に向けた取り組みとなる。成田国際空港は自動物流道路の完成によって、『成田空港「エアポートシティ」構想』において、空港内貨物施設を起点とする自動物流道路を整備することを掲げている。

 自動物流道路とは、道路空間に物流専用のスペースを設け、クリーンエネルギーを電源とする無人化、自動化された搬送手段によって貨物を輸送する新たなシステムである。物流の人手不足やカーボンニュートラル実現といった社会的課題に対応し、効率性と持続可能性を両立する次世代物流モデルとして期待されている。

 国土交通省では、2027年度までに新東名高速道路区間での実験実施を予定しており、それに先立ち既存施設を活用した実証を全国で進めている。成田空港周辺での実験は令和7年度内に成田空港周辺施設をフィールドとして行われ、複数の自動運転搬送機器を用いて検証を実施する予定。詳細な場所や時期については、決定次第公表される。

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