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伊丹空港の滑走路で夜明けを迎える。「ITMランウェイウォーク」で子供たちが歓声

7月12日早朝、伊丹空港の滑走路で「ITMランウェイウォーク」が開催された。約36倍という高倍率の抽選で選ばれた120名の親子連れらが、航空機の発着がはじまる前の滑走路を楽しんだ。

文:竹信大悟 写真:竹信大悟
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 関西エアポートは7月12日、大阪国際空港(伊丹空港)で、「ITAMIランウェイウォーク2025」を開催した。

 午前5時、集合した参加者は3台の大型バスに分乗して出発。フォローミーカーの先導を受けながら空港の制限区域へ向かった。

 バスはエプロンエリアの防音壁脇を通過し、C6誘導路を通りA滑走路を横断。W10誘導路を経てB滑走路北端から進入した。その後、バスはゆっくりと滑走路上を進み、空港消防所の手前約500mほどの場所に停車。少し厚めの雲があったため、雷雲等の天候確認を実施して安全が確認されたあと、いよいよ参加者がバスから滑走路に降り立った。

集合は朝の5時。3台のバスで滑走路へ。
フォロミーカーに先導されてB滑走路へ向かう。

 滑走路の舗装には飛行機のタイヤ痕が残り、足元には灯火類が埋め込まれている。参加者はそれらを興味深そうに見て回っていた。朝陽が徐々に高く登り、日差しが強まるなか、子供達は走り回ったり、寝転んだりして記念撮影をするなど、みな思い思いの時間を堪能していたようだ

 約40分ほどの早朝滑走路のウォーキング。飛行機が離着陸していない時間帯、通常は立ち入れない滑走路を歩く貴重な機会となった。

航空機の発着がない時間帯だからこそ楽しめるランウェイウォーキング。滑走路に残るタイヤ痕や灯火機器などの“本物”を間近に見られる貴重な機会だ。
寝転んだり、記念撮影をしたりと、思い思いに楽しめるイベントだ。

 その後、参加者は徒歩で空港消防所へ移動。消防隊員から消防車や資機材車の説明を受け、放水体験や、空港消防車による放水デモンストレーションを見学した。タレットから勢いよく噴出する水柱に子供達から歓声が上がった。

 「ITAMIランウェイウォーク」は空港の運用開始前の早朝、限られた時間帯に開催され、約4,000人もの応募が殺到する人気イベント。約36倍の狭き門をくぐり抜けた強運の120名の参加者にとって、貴重な体験になったに違いない。

空港消防所で車両などの説明。
子供たちへの放水体験も。
7月12日早朝、伊丹空港の滑走路で「ITMランウェイウォーク」が開催された。約36倍という高倍率の抽選で選ばれた120名の親子連れらが、航空機の発着がはじまる前の滑走路を楽しんだ。

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