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JAL、電動ハイブリッド航空機「Maeve Jet」の開発に協力

JAL、JALエンジニアリング及びドイツのMAEVEの3社が、電動ハイブリッド式の次世代航空機「Maeve Jet」の開発に向けた基本合意書(MOU)を締結した。

文:本誌編集部
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パリエアショーでの締結式
パリ・エアショーで開催された締結式にて記念撮影に臨む、JAL執行役員 経営企画本部長の小山雄司氏(左)と、Maeve CTOのMartin Nuesseler氏(右)。

 JALとJALエンジニアリング(JALEC)、およびドイツのMaeve Aerosoace GmbHは6月17日、電動ハイブリッド航空機「Maeve Jet」の開発を推進するための基本合意書(MOU)を締結した。

 Maeve Jetは、2021年にオランダで設立され、ドイツのミュンヘンやデルフト、カナダのモントリオールに拠点を置くMaeve Aerosoaceが開発するリージョナル機。従来のガスタービンエンジンとバッテリー駆動の電気モーターを組み合わせることで、既存の同規模の機体と比較してエネルギー効率を大幅に向上させた。燃費消費量を40%削減し、CO2排出量も抑えることができる。

 JALおよびJALECは、Maeve Jetの設計や運用、そしてカスタマーサポート体制を構築するにあたり、エアラインとしての知見を活用し、航空機の耐空性や信頼性を向上させる新たな航空機設計システムの構築に協力。またMaeve Aerosoaceと最新の開発状況を共有し、日本での運航に必要な要件や仕様について協議するほか、必要な空港インフラや運用方法、運航中のモニタリング体制、整備性、整備や運航の支援体制、将来のMRO事業体制を検討する。Maeve Aerosoaceとともに持続可能な社会の実現に向けた次世代航空機の開発を加速させていく構えだ。

開発中のMaeve Jet。機体後部に2基のエンジンを搭載するリアエンジン機となる。
開発中のMaeve Jet。機体後部に2基のエンジンを搭載するリアエンジン機となる。
JAL、JALエンジニアリング及びドイツのMAEVEの3社が、電動ハイブリッド式の次世代航空機「Maeve Jet」の開発に向けた基本合意書(MOU)を締結した。

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