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八丈島空港ビルにて、次世代通信×アバターロボットを駆使した遠隔観光案内の実証へ

 次世代通信技術であるローカル5Gとアバターロボット「newme(ニューミー)」を活用することによって、八丈島の観光客に対して島外の人材から遠隔で観光案内を行う計画がなされている。この計画が成就すれば、離島の人的リソース不足の課題解決につながる。

文:本誌編集部
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newmeのイメージ

 ANAグループのavatarin、国立大学法人東京大学大学院工学系研究科中尾研究室、株式会社キャンパスクリエイトが共同で、八丈島空港ビル2階の総合ロビーにある観光案内所前で、東京大学のローカル5Gの基地局、5Gコア、マルチアクセスエッジコンピューティングを一体化した次世代通信と、アバターロボット「newme(ニューミー)」を活用して、島外にいる人材が、八丈島を訪れる旅客へ遠隔で観光案内する実証実験を実施する。

 離島などの人口が少ない地域では、人口が多い地域ほど情報インフラが充実しておらず、イベント等混雑時には通信速度が低下しやすいという課題がある。そこで、次世代通信技術であるローカル5Gを導入することで、遠隔観光案内サービスを運営するのに十分な通信を確保するといった実証をを行なう。

 ローカル5G通信技術とアバターロボットの双方が持つ、どこにでも移動・設置が可能であるという特徴を最大限に活用し、スキルを持った人材が全国どこからでも必要なタイミングに、必要な場所で活躍できるようになることで、離島の人的リソース不足の課題解決につなげる。

【実証概要】

日時:2024年2月(ローカル5G無線局免許を取得次第開始予定)
アバターロボット設置場所:八丈島空港ビル 2階総合ロビー観光案内所前
実証内容:
・空港ビルの中の特定の場所(喫煙所など)を探している人への案内
・空港ビルの外の場所(タクシーやバス乗り場)を探している人への案内
・島内の一般的な情報(観光場所や食事場所)を必要とする人への案内
・島内の特定の情報(観光地へのアクセスなど)を必要とする人への案内
・その他の観光などに関する質問への対応

 次世代通信技術であるローカル5Gとアバターロボット「newme(ニューミー)」を活用することによって、八丈島の観光客に対して島外の人材から遠隔で観光案内を行う計画がなされている。この計画が成就すれば、離島の人的リソース不足の課題解決につながる。

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