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2025年元日、JAL 777-300ER最後の羽田=ロンドン線。ヒースロー空港から届いたラストシーン
20年前、それまでJALの絶対的フラッグシップであったボーイング747-400の後継機としてデビューした777-300ERであるが、2024年1月のエアバスA350-1000就航により、JAL国際線における就航地を縮減させるフェーズへと入っている。ニューヨーク、ダラスに続き、ロンドン…。ヒースロー空港から届いたラストシーン。
今だからこそ777-300ERに乗りたいというファン心理
2025年正月にアップした、小誌編集部員によるJAL ボーイング777-300ERの搭乗記を多くの読者の皆さんにご覧いただいていて、この美しくも力強い姿がなんとも魅力的な “旧” 国際線フラッグシップへの注目度の高まりを感じている。
その後継機としては、個室型のファーストおよびビジネスクラスを有する “新” 国際線フラッグシップ機材、エアバスA350-1000がデビューして間もなく一年になろうとしている。しかしながら、777-300ERがそのハード面においても、まだまだ第一線で乗客を迎えることができる品質を有する機材であることがお分かりいただけたと思う。
いや、就航から30年にわたりトリプルを愛し続けてきたファンも多いであろう読者の皆さんのことだから、フラッグシップの新旧が移行中の今だからこそ、あえて777-300ERのフライトを体験したいと願う向きも少なくないはずだ。
ロンドン線のA350-1000は隔日からデイリーに
とはいえ、2025年1月現在で7機をすでに受領しているJALのA350-1000。今年も1機また1機とその数を増やして路線投入を拡張していく計画のなかで、777-300ERの活躍の場が確実に縮減されていくことは抗いようのない趨勢だ。この年始早々に、長く活躍してきた幹線のロンドンから去ったことも、その象徴的な世代交代のワンシーンと言えよう。
これにより、従来からの羽田=ニューヨーク線の毎日2便(JL004/003およびJL006/005)、羽田=ダラス・フォートワース線の毎日1便(JL012/011)に加えて、2024年10月24日から隔日で投入されてきた羽田=ロンドン線(JL043/044)からも777-300ERが離脱して、A350-1000による毎日1便の運航へと完全移行した。
最後のロンドン線投入は元日1月1日、シップはJA739Jが担当。JAL広報部からはロンドン・ヒースロー空港を発つJAL 777-300ERのラストシーンの写真が届いた。アナウンスされた最終運航時のデータとともにお伝えしよう。
【往路:羽田→ロンドン】
2025年1月1日/JL043
●羽田発
出発:10:01(114番スポット)
離陸:10:20
●ロンドン着
着陸:14:50
到着:14:57(331番スポット)
●乗客:ファースト4/ビジネス40/エコノミー148(計192+3幼児)
●乗員:運航乗務員3/客室乗務員13
【復路:ロンドン→羽田】
2025年1月1日/JL044
●ロンドン発
出発:18:29(331番スポット)
離陸:18:48
●羽田着(翌1月2日)
着陸:16:54
到着:17:10(107番スポット)
●乗客:ファースト6/ビジネス45/エコノミー177(計228)
●乗員:運航乗務員3/客室乗務員13
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