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JALグループ、成田市公設地方卸売市場における輸出植物検疫の登録検査機関に認定

航空貨物の拠点である成田空港に隣接する、成田市公設地方卸売市場(成田市場)。「世界に日本の農水産物の美味しさと食文化を発信し、輸出拡大を通じて日本の農水産業の発展に貢献する」ことをミッションに掲げる同市場の高機能物流棟で、このほどJALグループが輸出植物検疫の認証を得た。これにより検査待ち時間が解消され、成田市場の機能性・利便性の向上が期待される。

文:本誌編集部
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2022年1月に現在の場所へと移転・開場した成田市公設地方卸売市場。敷地面積は約9.3ヘクタール(東京ドーム2個分)にもなる。
2022年1月に現在の場所へと移転・開場した成田市公設地方卸売市場。敷地面積は約9.3ヘクタール(東京ドーム2個分)にもなる。

業務を実施するのはJALカーゴサービス

 JALグループの国際貨物運送を担う株式会社JALカーゴサービス(JCG)は、成田空港に隣接し千葉県成田市が運営している成田市公設地方卸売市場(成田市場)の高機能物流棟において、物流企業では初めて、農林水産大臣の登録を受けた登録検査機関として、12月2日より同社社員による輸出植物検疫の検査(ベールマン法にて実施)を開始した。

 これにより、従来からの農林水産省検疫官による1日2回程度の輸出植物検疫検査に加え、サービス利用者の指定の時間に同社社員が一部の検査を実施することが可能になる。検査までの待機時間が解消されることで、成田市場の機能性および利便性の向上が期待できるという。

 成田市公設地方卸売市場は、「世界に日本の農水産物の美味しさと食文化を発信し、輸出拡大を通じて日本の農水産業の発展に貢献する」ことを基本理念に掲げ、2022年1月に成田市街地から現在の空港隣接地に移転・開場した。

 消費者に新鮮な生鮮食料品を提供する卸売市場の業務に加えて、国際空港という地の利を最大限に活かして、「ワンストップ輸出拠点機能」を国内で初めて実現。水産棟・青果棟に加え、全国の産地から集荷した農水産物の簡易加工が可能な設備と、3つの温度帯の冷蔵・冷凍庫を備えた施設が、冒頭に記載した高機能物流棟である。

業務の概要

検査場所および名称:成田市公設地方卸売市場内JALカーゴサービス保税蔵置場

営業時間:9:00~17:00 ※土日祝日および12/29~1/3は休業

検査区分:目視検査および精密検査

検査品目:
(目視検査)種子等、生果実等、生野菜等、切り花等、米等、ドライフラワー等
(精密検査:ベールマン法)種子等、生果実等、生野菜等、切り花等

航空貨物の拠点である成田空港に隣接する、成田市公設地方卸売市場(成田市場)。「世界に日本の農水産物の美味しさと食文化を発信し、輸出拡大を通じて日本の農水産業の発展に貢献する」ことをミッションに掲げる同市場の高機能物流棟で、このほどJALグループが輸出植物検疫の認証を得た。これにより検査待ち時間が解消され、成田市場の機能性・利便性の向上が期待される。

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