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ANA待望の新規国際線3路線、羽田からミラノ、ストックホルム、イスタンブールへ!

かねてよりアナウンスされていた新路線、その就航日が7月19日に発表された。これら3路線の新規就航によりANAの欧州ネットワークは9都市週49便へ。各地のパートナーエアラインの路線へと接続することで、特に北欧あるいは中東、北アフリカ方面への利便性も高めて行く考えだ。各路線ともに航空券販売は7月22日から!

文:村田尚之、本誌編集部 写真:村田尚之
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この日、ANA 井上慎一 社長みずから発表した新路線の詳細。日本発の国際線動向については、「昨年比1.3倍のアウトバウンド。お客さまのマインドも冷え切ったものが徐々に溶けてきていると感じている。そうしたムーブメントをANAが後押しして盛り上げていきたい。新路線をよろしくお願いします」と述べた。

12月3日ミラノ線、来年1月31日ストックホルム線、2月12日イスタンブール線を運航開始!

 ANAホールディングスは7月19日、羽田=ミラノ線、羽田=ストックホルム線、羽田=イスタンブール線の就航を発表した。
 運航開始は羽田=ミラノ線が12月3日から週3往復、羽田=ストックホルム線が2025年1月31日から週3往復、羽田=イスタンブール線が同2月12日から週3往復での運航となる。いずれも航空券の発売開始は7月22日とした。
 メディアを前に待望の新路線を発表した全日本空輸株式会社の井上慎一 代表取締役社長は、「日本からのアウトバウンドですが、6月の旅客数は昨年に比べて1.3倍に増えています。ビジネス需要、レジャー需要ともに回復傾向にあります。これら3路線はコロナ禍以前に就航を予定していた路線。ついにここまで戻れたか、と感無量です」と述べた。
 また、運航機材については各路線ともボーイング787を予定しているという(ミラノ線が787-9、ストックホルムおよびイスタンブール線が787-8)。

興味深い、3路線それぞれに異なる需要特性

 各路線の特徴だが、イタリア北部に位置するミラノは経済やファッションの中心地である。ミラノ線は東京発(羽田・成田)のANA定期便としては初となる就航都市だが、1990年代に関西空港から就航していた歴史がある。需要特性は日本発が6割で、現地に拠点を置く日本企業も多くビジネス需要も見込む。また鉄道が乗り入れるマルペンサ空港だけに、イタリアの鉄道会社「トレニタリア」と提携することで、イタリア国内25都市や欧州各国へとアクセスする利便性も高めた。
 ストックホルムはスウェーデンの首都であり、同国における政治、経済、文化の中心地。ストックホルムは国内航空会社としては初めての就航となる。乗り継ぎ需要が高く7割ほどを見込むが、北欧方面への新しい旅行需要を積極的に開拓していきたい考えだ。
 またトルコについては今年が日本との外交樹立100周年にあたる。イスタンブールを経由する中東、北アフリカ、トルコ国内へのネットワーク充実を図る考えで、製造拠点を置く日本企業のビジネス需要のポテンシャルも高いと見る。

 これら3路線によりANAのヨーロッパ路線は週49便、就航国数8か国、就航都市は9都市に。日本・ヨーロッパ間における最大のネットワークを有するキャリアとして、さらに利便性が高まる。

コロナ以前から就航をアナウンスしていた路線だが、ついに体制が整ったことへの喜びを語った井上社長。日本発の海外旅行ニーズの高まりにも大いに期待を寄せる。

【運航スケジュール】
●羽田=ミラノ 3往復/週(火・木・日)
ボーイング787-9(215席)
NH207:羽田01:05出発→ミラノ08:30到着
NH208:ミラノ10:30出発→羽田07:30(+1)到着
※運航開始日:2024年12月3日

●羽田=ストックホルム 3往復/週(火・金・日)
ボーイング787-8(184席)
NH221:羽田00:30出発→ストックホルム06:20到着
NH222:ストックホルム09:35出発→羽田07:20(+1)到着
※運航開始日:2025年1月31日

●羽田=イスタンブール 3往復/週(月・水・土)
ボーイング787-8(184席)
NH219:羽田08:15出発→イスタンブール15:55到着
NH220:イスタンブール18:10出発→羽田11:20(+1)到着
※運航開始日:2025年2月12日

かねてよりアナウンスされていた新路線、その就航日が7月19日に発表された。これら3路線の新規就航によりANAの欧州ネットワークは9都市週49便へ。各地のパートナーエアラインの路線へと接続することで、特に北欧あるいは中東、北アフリカ方面への利便性も高めて行く考えだ。各路線ともに航空券販売は7月22日から!

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