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サンセットとともに成田へのラストランディングを迎えたボーイング747-400(N669US)。展望デッキやランウェイエンドは別れを惜しむ航空ファンで賑わいをみせた。成田空港では当たり前だったこの光景も、この日をもって見納めに。
成田発、最後のデルタジャンボの出発はDL276便、デトロイト行き。
DL276便、デトロイト行きのキャプテンを務めるラッセル・ブリス機長。スピーチでは「航空史を考証するうえで、ジャンボの国際線における偉業は、(米国内線における)DC-3導入に値すべきもの」と述べている。また翌日より導入されるエアバスA350-900の紹介も行ない、ブリス氏自身も移行訓練に入る旨が伝えられた。
ラッセル・ブリス機長、デニス・ランドリー機長、そして客室乗務員のペギー・スレーターさんが参加した花束贈呈。旧ノースウエスト航空から引き継がれたジャンボジェットもこの日で見納め。折り返し時間の慌ただしい中、このようなセレモニーが開かれた事に改めて感謝したい。
DL276便、デトロイト行きの出発ゲートである26番搭乗口付近に展示されたフォトパネル。ラストフライトに関連して行なわれた「THANK YOU 747-400」キャンペーンでは、航空写真家チャーリィ古庄氏による作品が採用されている。
搭乗記念品として配布されたポストカードとステッカー。いずれも日本路線での運航終了に際して制作された、航空ファン垂涎のオリジナルグッズだ。
機内後方よりエコノミークラスのキャビンを写す。同便はほぼ満席での運航となったが、窮屈さを感じさせないゆとりがジャンボの特徴だ。2012年にキャビンリニューアルも行なわれており、長距離フライトでも苦にならない。
出発時に上映されるセーフティビデオ。素材自体は他機材と変わりないが「B747-400」の文字がどこか誇らしい。メインデッキ片側だけでも5つの非常口、さすがジャンボジェットと思わせる表示だ。
夜明けとともに柔らかな光が差し込んでくる。堂々とした4発エンジン、デルタ航空機のアイデンティティとも呼べる青いウイングレットとのコラボレーションももう見納め。
約30分遅れでデトロイト国際空港・A26番スポットに到着したDL276便。遮光用フィルムにより撮影には不向きだが、トレーディングカードを並べてみた。ここでは当たり前だったシーンも、すでに過去帳入りとなっている。
降機時に撮影させていただいたAコンパートメント。ビジネスクラスとして運用されており、ジャンボジェット特有の空間だった。