特集/本誌より

ANAが新規就航、ストックホルム・アーランダ空港ってどんなところ?

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一般エリアでのショッピングや空港アクセスは「スカイシティ」へ

 さて、ここまでは制限エリア内についてご紹介してきましたが、制限エリア外についても触れておきましょう。

 欧州に限らず、チェックイン・カウンター周辺や到着ロビーといった制限エリア外はカフェ+コンビニエンスストアが中心で、レストランは1、2軒という空港も少なくありません。

 アーランダ空港は「スカイシティ」にカフェやレストラン、ショップが集まっているほか、薬局や衣料品店、ヘアサロンなどもあるので空港周辺のホテルに宿泊しても必要なモノはここで入手可能です。ちなみに、空港に直結するホテルが2軒、至近に1軒ありますが、いずれもスカイシティからのアクセスになります。

ターミナル4のバス乗り場からは管制塔が見える。その左手に見えるのはクラリオン・ホテル、右手にはノルウェー・エアシャトルのオフィス。
スカイシティはショッピングゾーンとしてだけなく、チェックイン機や空港鉄道のチケット売り場&インフォメーションなどもある。

 そして、アーランダ空港を利用する際のTIPSをいくつかご紹介しましょう。

 空港とストックホルム市内間のおもな移動手段としては鉄道とバス、タクシーやUberかと思います。

 鉄道利用のメリットは定時性と移動時間ですが、空港とストックホルム中央駅を結ぶ直通列車「アーランダ・エクスプレス」は最短18分と圧倒的な速さを誇りますが、お値段は片道約4,500円(340SEK・スウェーデンクローナ)と少々お高め。

市内へ20分ほどでアクセスできる直通列車、アーランダエクスプレスの乗り場はターミナル2・3・4のアーランダ南駅とターミナル5のアーランダ北駅がある。10~15分間隔で運行されている。
チケットは自動券売機や、スカイシティのインフォメーションデスクのほか、アプリからも購入できる。

 急がずに気軽な移動をお望みならば、空港アクセス・バスがオススメで、国内主要空港でサービスを展開する「flygbussarna」と欧州ではお馴染みの「FLiXBUS」が中央駅のシティターミナルを結んでいます。

 所用時間はいずれも45分から1時間程度。料金は前者が約2,090円(149SEK)、後者は約1,100円(79SEK)が定価となっています。近年では利用者も多いUberは7,000円から1万円程度(500~700SEK)のようです。

 そんな移動時、大きな手荷物が邪魔になることもありますが、空港内には日本語にも対応したセルフのロッカーも複数ありました。料金はサイズにより異なりますが、24時間の利用時、小型スーツケースサイズで約1,400円(100SEK)、大型のスーツケースで約2,100円(150SEK)でした。

ロッカーはターミナル2と4、5にあります。筆者はターミナル5・レベル1のロッカーを使いましたが、中サイズの4輪のRIMOWAを1日預けて1,400円(100SEK)ほどでした。
ロッカーは預け入れ時のレシートに記載された暗証番号を入力すると開きます。日本語対応なので簡単に利用できました。支払いはタッチ決済対応で、現金がなくても利用できます。

 レポートの締めくくりがコインロッカーというのもいかがなものか…とも思いますが、こうした細かな利便性は、旅の快適さにも直結する部分かと思います。間もなくやってくるレジャー・シーズン、ヨーロッパ旅行を計画中ならストックホルム拠点の旅で北欧のホスピタリティを体験してみてはいかがでしょうか。

空港見学会にも同行してくれたSwedaviaのマリーさん。コロナ禍を挟んで10年越しのプロジェクトとなった羽田=ストックホルム線開設にも尽力した、スウェーデン側の立役者でもあります。

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