特集/本誌より

ANAが新規就航、ストックホルム・アーランダ空港ってどんなところ?

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北欧デザインが彩る充実の商業施設

 空港見学会はこのターミナル5の商業エリアを中心に行なわれましたが、注目すべき点がいくつかありました。まずは、驚いたのは制限エリアの館内デザインで、木材や石をふんだんに使用したシンプルで暖かみのあるインテリアはじつに心地よく、(北欧)デザインの中心地らしさを実感しました。

ターミナル5制限エリアの商業ゾーン。木材を使用した暖かみのあるインテリアが印象的だ。
スカイシティの座席エリアには木製のベンチが配される。ガラス張りでサンルームのようだ。

 免税店をはじめとするショップやレストランも充実しており、チェックインと保安検査通過後に時間を持て余す、ということもなさそうです。

 ちなみに、お土産などにピッタリな雑貨やお菓子などもスウェーデンならではのアイテムが多く目移り必至。

 なかでも雑貨類を豊富に扱うSweshopは品揃えも充実しており、ここだけでもお土産選びは完結しそうです。また、ちょっと変わったお土産を探すならリコリス(甘草、サルミアッキでお馴染みですね)の専門店などもあります。

保安検査通過後のショッピングエリアには専門店や免税店が並ぶ。国際線利用者はこの後に出国審査なので、“時を忘れて…“とならないように要注意。
Sweshopではスウェーデン雑貨やお菓子、食品などが手に入る。赤い馬の置物はダーラナホースと呼ばれるスウェーデンの民芸品で、幸せを運ぶと言われる。

 飲食店はカフェやバーはもちろん、スウェーデン料理からアジア料理まで、バラエティに富んでおり、ハワイ・ポケ(漬け魚の丼物ですね)の専門店といった変化球もありました。ターミナル5にある飲食のなかなかの充実ぶりを見て、ホームページ上で店舗数を数えたところ、30店ほどあるようですから、お腹の具合(や懐具合)にあった食べ物に出会えそうです。ラウンジ要らず、とは言い過ぎかもしれませんが、充実したファシリティにより、快適な時間を過ごせるのは間違いないでしょう。

手軽な軽食レストランもバラエティに富んでおり、アジア料理のほか、メキシカンや中東系の料理を扱う店もあった。
スウェーデン料理のレストランでは、小エビがたっぷりのったオープンサンドなどもいただける。ただし、お値段は円安憎し…、というところ。

 そして、エアライン読者には欠かせないヒコーキ・ビューですが、制限エリアからはランプ・エリアを望めますのでカメラの準備もお忘れなく。なかでもゲートEエリア周辺はガラス越しとはいえ到着・出発の様子のほか、離陸風景が望めるゾーンもあります。

 一方で商業ゾーンであるスカイシティに面したランプ・エリアは現在、改修工事中とあって、機体の撮影はできませんが、窓から望む景色を見ると完成後が楽しみです。

ゲートFエリアに面したカフェや通路からはエプロンエリアでの作業を間近に眺めることができる。
スカイシティが面するゲートCとゲートE間のランプ・エリアは現在工事中。完成が待ち遠しい。

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