航空旅行

カラダ楽々、ANAエアバスA380「ANA COUCHii」のフライトレポート

X Facebook LINE

自由な体勢で少ない疲労

 前述のようにNH183便はデイフライトであるが、せっかくのカウチシートだから眠らなければもったいない。チキンカレーをメインとした1食目の機内食サービスが終わると、睡眠不足も手伝っていい感じに眠くなってきたので、さっそく横になった。
 カウチシートは横になって休めるだけではなく、身体を起こしている時も姿勢の自由度が高いため、手や足を動かしたり伸ばしたりすることが容易で、これもまた大きなメリットであるように思われた。成田に到着した際も身体が固まった感じがせず、国際線に乗った後とは思えぬほど疲れが少なかったのである。
 こうして数時間の仮眠をとるうちに、早くも成田まで1時間40分となり、機内では2食目としてクロワッサンサンドイッチとヨーグルト、チョコレートが入ったボックスミールが配られた。フライトマップ上の機影はかなり本州に近づいている。機内食を食べ終わってまもなく、NH183便はスピードブレーキとフラップを展張して減速と降下を開始。九十九里海岸を越えれば成田まではもうすぐだ。

chicken
1食目はチキンカレーがメイン料理。復路はデイフライトとなり、機内食サービスは2回ある。
couchii
一人で利用すれば十分な広さのフルフラットベッドになる。他の乗客との接触防止のため、3列席の場合は窓側に頭を向けて眠る。
monitor
エコノミークラスとしては大画面の13.3インチ個人用モニター。機外カメラの映像も楽しみの一つ。
second meal
成田到着前にサービスされたボックスミール。2食目なのでちょうどいいボリューム感だ。
ANAがハワイ線の専用機材として投入しているのがエアバスA380です。 総2階建てという巨体は唯一無二で、ANAではウミガメの特別塗装を施し「FLYING HONU」という愛称でも親しまれています。 今回は『航空旅行vol.43』から、エコノミークラスなのにフルフラットベッドでくつろげるカウチシート「ANA COUCHii」のフライトレポートを再編集してお届けしましょう。 ※この記事は『航空旅行vol.43』(2022年10月発売)から抜粋・再編集したものです。

関連キーワードもチェック!