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ANAファシリティーズ、仙台空港でビジネスジェット格納庫事業を開始。ジャムコと連携

ANAファシリティーズは、ジャムコと連携し、仙台空港でビジネスジェット向けの格納庫事業を開始する。ビジネスジェットの駐機スペースを補い、駐機と整備をワンストップで提供する。

文:本誌編集部
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 ANAグループで不動産事業を展開するANAファシリティーズ株式会社は、航空機整備および内装品製造を手がける株式会社ジャムコと連携し、仙台空港におけるビジネスジェット格納庫事業を開始する。

 この事業は、ジャムコが仙台空港内に保有する航空機整備用格納庫について、ANAファシリティーズが管理・運用を担当する。また、整備スケジュールの都合などで生じる格納庫内の遊休スペースを活用し、ビジネスジェット運航会社や機体オーナー向けに駐機スペースとして提供するサービスだ。

 

格納庫利用の流れ

 格納庫内での完全屋内駐機に加え、格納庫前面の屋外駐機スペースも利用可能とし、多様なニーズに応える。利用期間は1日単位の短期から1か月単位の長期まで幅広く用意。駐機料は、機体の種類や利用日数等に応じて、個別に提示を行なう。17時から9時は原則駐機不可となっている。

 駐機するメリットとしては、仙台空港は、仙台市中心部まで最短17分とアクセス性に優れ、首都圏と北海道の中間に位置する立地特性を持つ。このため、北海道方面での駐機が難しい場合のリポジション拠点としても効率的な運用が可能となる。また、本格納庫はジャムコの航空機整備拠点であることから、駐機とあわせて航空機整備を受けることができる。

 本サービスは、駐機場所に困るビジネスジェット運航会社やオーナーにとって、駐機場所不足や都心へのアクセス、整備のための回送といった問題の解決策となる。ANAファシリティーズとジャムコは、この事業を通じて、仙台空港のビジネス拠点としての機能と価値の向上を目指していく。

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