気になるキャビン〜JALボーイング777-300ER ファーストクラス編
新しい国際線フラッグシップ、エアバスA350-1000がデビューしたJAL。
一方でこれから気になってくるのは、置き換えられていくボーイング777-300ERがいつまで飛んでくれるか、ということだ。
今のうちに乗っておきたいJALの777-300ER。
まずは最上位のファーストクラスのキャビンからおさらいしていこう。
777-300ERのファーストクラスのシートは「JAL SUITE」といい、機体最前方の客室に1-2-1の横4席で2列、計8席が用意されている。777-300ERの総座席数は244席なので、いかに特別な空間であるかが数字からもお分かりいただけるだろう。「JAL SUITE」のシート幅はアームレスト間で約58cm。重厚で落ち着きのあるブラウンを基調に、木目調のデザインをあしらったシートで、JALの最上位クラスに相応しい優雅な佇まいを醸し出している。座席前にある23インチの個人用モニターの手前には大型のダイニングテーブルが収納されていて、その下にはオットマン(足載せ台)があり、テーブルを引き出すことで同行者と向かい合って食事をしたり、お茶を飲んだりすることもできる。
就寝時もその寝心地は最上級だ。まずベッド時のサイズは、全長が約199cmで、幅は最大約84cm。ほぼシングルベッドと変わらない大きさで、ここに特別仕様のマットレス「エアウィーヴ DUAL MODE」と枕「エアウィーヴピロー S-LINE」でベッドメイキングされる。マットレスは片面ずつで硬めと柔らかめになっているリバーシブル仕様で、好みに合わせて使える。枕は、横向きに寝ても首や肩に負担をかけない頭の高さが保てる仕様。心地よい睡眠を実現するための配慮はじつにきめ細かい。
なお空席が多いフライトでは、通路を挟んで隣り合う空席をベッドとして仕立ててもらえることも珍しくない。座席とベッドの両方を同時に使えるということになるのだが、これもまたファーストクラスならではと言えるだろう。乗客が望むことのすべてをできる限り叶えてくれるのがJALのファーストクラスなのだ。