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日本路線を急拡大するスクート。新・日本支社長が語るスクートの便利な使い方
12月に那覇線、2026年3月には羽田線を開設するLCCスクート。9月に新支社長に就任した安武秀敏氏が、日本ネットワーク、そして“スクートの使い方”を紹介。
スクートは11月21日、都内でメディアイベントを開催し、同社の日本市場に関する最新情報を紹介した。
この場には9月1日に日本支社長に就任したばかりの安武秀敏氏が登壇。同氏はシンガポール航空で旅客営業部長などを務めた、日本の航空市場に精通した人物だ。「シンガポール航空で得た知見や経験を活かして、スクートの日本市場でも持続的な成長、成功に貢献したい。お客さまには、価値あるフライトを提供しながら、快適な旅行になるように営業努力を進めていきたい」と豊富を述べた。
まず触れられたのは、なんといっても日本ネットワークの拡充である。同社は12月15日に那覇=シンガポール線を週3往復で開設するのに続き、2026年3月2日(シンガポール発は3月1日)には、羽田=シンガポール線をデイリー運航で就航する。さらに新千歳=台北(桃園)=シンガポール線については12月1日からデイリー(現在は週4往復)に増便と、この冬スケジュールで一挙3路線の開設・増便を発表している。これにより日本路線は5都市週45便へと拡大することになる。
現状、シンガポール発日本行きの旺盛なインバウンド旅客があり、新規開設する那覇線、羽田線についても、その需要は同様との考えを示す。一方、日本発の旅客について、那覇線ではスクートの就航による新たな需要の創出を、羽田線については羽田発着のLCCであることや、夜遅い出発であるといった魅力を発信していく考えだ。
ちなみに、スクートの路線拡大は日本に留まらず、2025年1月から11月末までにも同社最長路線となるシンガポール=ウィーン線を含む7路線を開設。さらに2025年度(2026年3月)末までに、那覇線や羽田線を含む7路線を開設と、新規就航ラッシュともいえる状況となっている。
安永氏は「18の国と地域、80都市以上というネットワーク拡大は、シンガポールでの乗り継きで、たくさんの国へご利用いただけるということ。ご利用いただいている日本のお客さまの約3割がシンガポールで乗り継いで、その先のデスティネーションをご利用いただいている。特に東南アジアのネットワークが充実している」と紹介。
シンガポールを中心に東南アジアや中東、欧米へと多くの都市へ結ぶネットワークの広さや、シンガポール乗り継ぎでは、同一予約であれば最終目的地まで預け入れ荷物を運送するスルーバゲッジの利用が可能であるという利便性。そして、シンガポール着が早朝となる羽田着便では同日中に乗り継げる行き先の多さも魅力として付け加えた。
フリートについては、2025年にボーイング787-8/-9を2機、エアバスA320ファミリーを9機、エンブラエル190-E2を4機を追加導入。平均機齢は6年ほどとなっている。現在、日本路線には主に787-8/-9が使用されているが、那覇線ではオールエコノミー・236席のエアバスA321neoが投入される。
このほか、サービス面で新たに「予約変更」「予約キャンセル」というアドオンの提供をスタートしていることを紹介。
予約変更は、出発4時間前までに変更手数料なしでフライトの日付/時刻の変更が可能(差額が生じる場合は別途支払いが必要)なオプションで、羽田=シンガポール線であれば、3,300円の追加料金で利用できる。
予約キャンセルは、理由に関わらず予約のキャンセルが可能で、キャンセルされた航空券代をスクートのバウチャーで払い戻しできるオプションとなる。羽田=シンガポール線であれば運賃の12%または3,800円のどちらか安い方(つまり最低料金は3,800円となる)の追加料金となる。「予約が早ければ席も空いているので航空券も安く、ミニマムの3,800円でオプションを付けられる」(安永氏)と、“キャンセル可能”という保険をかけつつ、早期に予約してプランを立てられる同オプションのメリットを語った。
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