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JR東日本とJAL、「はこビュン」と「JALCARGO」で仙台からシンガポールへ地産品を輸送。両グループ初の海外輸送トライアルを実施
JR東日本とJALは、「はこビュン」と「JALCARGO」を組み合わせた海外輸送を初めて実施。仙台で収穫した梨を新幹線と航空機で約19時間かけてシンガポールへ届け、現地イベントで販売する。
JR東日本グループとJALグループは、列車荷物輸送サービス「はこビュン」と国際線航空貨物輸送「JALCARGO」を組み合わせた海外輸送トライアルを初めて実施する。新幹線と航空機の速達性を活かし、仙台からシンガポールまで約19時間で地産品を輸送する。
今回のトライアルでは、JR東日本グループの仙台ターミナルビル株式会社が運営する「JRフルーツパーク仙台あらはま」で収穫された梨を輸送し、現地では同社が主催するイベント「THE JAPAN RAIL FAIR 2025」でPR・販売。これをきっかけに、JR東日本グループとJALグループが連携し、日本各地の優れた地産品の海外輸出拡大を目指す。
JR東日本の「はこビュン」とJALの「JALCARGO」を組み合わせることで、地産品の新幹線・航空機輸送および通関手続きをワンストップで実現。従来24時間以上かかる輸送時間を約19時間に短縮した。地域輸送に新幹線を活用することで、トラックドライバー不足の緩和やCO₂排出削減など、モーダルシフトの推進にもつながる。
輸送は、10月7日(火)~8日(水)に実施。やまびこ212号(仙台駅12:01発→東京駅14:16着)で輸送された梨を、羽田空港発JAL35便(10月8日0:05発→シンガポール6:10着)に積み替え、シンガポールへ届けた。仙台で収穫された約300玉の梨が、約19時間後には現地に到着している。
シンガポールでは10月9日(木)~11日(土)に「THE JAPAN RAIL FAIR 2025」(Guoco Tower Urban Park)で販売・PRを実施。仙台ターミナルビル株式会社が出展し、梨の試食や販売、パンフレット配布などを通じて仙台の魅力を発信する。販売される梨は、JRフルーツパーク仙台あらはまで栽培され、収穫直前まで樹上で完熟させたものとなっている。
今回のトライアル結果を踏まえ、JR東日本とJALは今後も連携し、地産品の海外輸出拡大を検討していく。両社は東北地域の発展を目指す「東北共創プロジェクト」を推進中で、引き続き両グループの強みを生かした共創企画を展開し、地域の活性化と人流・商流の創出を図っていく。
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