連載
チートライン ~ 竹信大悟が撮ったこの一枚
文:竹信大悟
写真:竹信大悟
月刊エアラインをはじめ数々の媒体で活躍する航空写真家が撮った一枚の写真。それぞれに、さまざまな背景があります。本連載ではそうした写真に関する一言コメントとともに、フォトグラファー渾身の一枚を紹介していきます。

前回、過去美化バイアスなんて話をしましたが、機体もしかり。ボーイングとエアバスの2強になり、3発機や4発機はすでに希少種。我が家の末っ子はジャンボ機が通じないんですよ。残念すぎます…。
そして、機体のリバリー、すなわち塗装デザインも時代に応じていろいろ変貌が。
昔の飛行機の塗装と言えば、チートラインに黒い鼻。
黒い鼻は、当時レーダーの電波の透過をよくする誘電塗料が黒しかなかったからというのが理由。そしてチートラインは、ボディをより伸びやかに見せてスピード感を表現する視覚的効果が大きかったようです。
ボクはそんなチートラインが大好物。
とは言え、最近カッコイイな! と思うチートラインの塗装機って少なくて残念。もっともっと個性的なリバリーの機体が見たいなとおもう今日この頃です。

竹信大悟
1975年生まれ。兵庫県出身。大阪は伊丹空港をベースに、航空会社のオフィシャル撮影や日本各地の空港で航空業界を切り取るフォトグラファーであり、年間300日以上サウナに入るプロサウナー。公益社団法人 日本写真家協会(JPS)会員。
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