思い込み厳禁!出発ターミナルは必ず事前に確認しよう
飛行機に乗るときに必ず通る「ターミナル」。
しかし巨大空港にはいくつもあって、実は出発のときにターミナルを間違えてしまう人も少なくありません。
ここでは羽田と成田の国際空港について、それぞれのターミナルの使い分けを解説しましょう

Photo:Akira Fukazawa
「JALは1タミ、ANAは2タミ…」のような固定観念は危険!
搭乗手続きや出発ロビー、到着ロビー、搭乗待合エリアなど、飛行機に乗るための機能が集まっているのがターミナルビル(以下ターミナル)です。宅配カウンターやレンタカー受付など、旅を支える施設もあり、さらに近年はショップやレストランも充実し、旅の目的地になるターミナルも増えてきています。
大規模空港には複数のターミナルがあり、基本的にはエアラインやアライアンス(ワンワールド、スターアライアンスなど)、路線によって分かれています。ちなみに羽田空港の場合、3つのターミナルがあり、
第1ターミナル:JALグループ国内線、スカイマーク、スターフライヤー
第2ターミナル:ANAグループ国内線・一部国際線、AIR DO、ソラシドエア
第3ターミナル:JALの国際線とANAの一部国際線、外資系エアライン
が利用しています。
成田空港も3つのターミナルがあり、
第1ターミナル南ウイング:ANAグループ、スターアライアンス系
第1ターミナル北ウイング:スカイチーム系(エールフランス、ベトナム航空など)、JAL系LCCのZIPAIR
第2ターミナル:JALグループ、ワンワールド系
第3ターミナル:LCC専用
という分け方になっています。
ただし例外もあって、グランドハンドリングの関係で、エアインディアはスターアライアンスメンバーであるものの第2ターミナルを使用しますし、台湾のチャイナエアラインや中国東方航空もアライアンスはスカイチームですが、こちらも第2ターミナルの発着です。第2ターミナルと第3ターミナルの両方に発着する羽田空港のANA国際線もそうですが、飛行機に乗るときは事前にターミナルのチェックをする癖をつけましょう。

コードシェア便も要注意!
また、もう一つターミナルに向かう際に注意したいのが、複数のエアラインが一つの航空機にそれぞれの便名を付けて運航するコードシェア便を利用するときです。
たとえば成田空港の場合、JALグループは原則として第2ターミナルを使いますが、スカイチームに加盟する大韓航空やメキシコのアエロメヒコ、ガルーダ・インドネシア航空が運航するJAL便名のコードシェア便は第1ターミナル(北ウイング)からの発着です。またLCCのジェットスターグループやスプリング・ジャパンが運航するJAL便名のコードシェア便では第3ターミナルとなります。
出発前には必ず搭乗券や公式案内を確認して、安心して空港に向かいましょう。

Photo:Masahiro Ohashi