連載
アイランダー退役から空路存続の道 粟国空港
【連載】ニッポンの空港
文:阿施光南
第一航空、那覇便の運航再開
粟国島は那覇の北西約60kmに位置し、フェリーでは片道約2時間かかる。ここに1978年7月に滑走路800mの空港が建設され、南西航空がDHC-6での運航を開始した。後にRACがBN-2アイランダーで引き継いだが、これもアイランダー退役にともなって2009年で終了。代わりに参入したのが第一航空で、RACによる運航終了の翌日から同じBN-2アイランダーで不定期運航を開始。さらに2015年8月にはDHC-6に機材を更新したが、就航から1ヶ月とたたないうちに滑走路を逸脱してフェンスに衝突する事故を起こした。
その後、ヘリコプターによる不定期便なども運航されたが、2021年7月からは第一航空がチャーター方式での運航を再開している。
粟国空港 DATA AGJ/RORA
標高:11.6m
面積:9ha
運用時間:8:00-18:00
滑走路:RWY01/19
着陸回数:2018年度 194回(国内194回・国際0回)、2019年度 213回(国内213回・国際0回)、2020年度 202回(国内202回・国際0回)
乗降客数:2018年度 701人(国内701人・国際0人)、2019年度 848人(国内848人・国際0人)、2020年度 670人(国内670人・国際0人)
就航会社:第一航空(チャーター方式)
所在地:沖縄県島尻郡粟国村
供用開始日:1978年7月6日
種別:地方管理空港
設置管理者:沖縄県
※ この記事は月刊エアライン2022年5月号特集「ニッポンの空港」を抜粋・再編集したものです。
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