連載
乗ることはできない旅客ジャンボ ~ 芳岡 淳が撮ったこの一枚
文:芳岡 淳
写真:芳岡 淳
月刊エアラインをはじめ数々の媒体で活躍する航空写真家が撮った一枚の写真。それぞれに、さまざまな背景があります。本連載ではそうした写真に関する一言コメントとともに、フォトグラファー渾身の一枚を紹介していきます。
6月末には、毎年恒例のハッジチャーターを追いかけてインドネシアへと向かいました。
撮影の舞台となったのは、スラウェシ島のマカッサル。
飛行機マニアであればハッジチャーター関連で一度は聞いたことがあるかと思いますが、そうでなければ知ることはなかった都市かもしれません。
無事撮影を終えて、帰国便の経由地となるジャカルタ行の飛行機を待っていると、視界には少し前にサウジアラビアから到着したガルーダインドネシア航空の747-400が。
まさに今回の被写体となった機体で、メッカ巡礼の人々を乗せる正真正銘の旅客型ジャンボですが、我々は乗ることができない機体。
被写体としてだけではなく、特別な機体であることを改めて感じる瞬間でした。
芳岡 淳
1994年生まれ。神奈川県横浜市出身。 小学生の頃、北海道への家族旅行で747-400Dに搭乗したことで旅客機撮影が趣味に。2015年からは積極的に海外へ遠征し、世界中で747-400を中心に旅客機や貨物機を追いかける撮影スタイルを展開。
関連キーワードもチェック!