左は軽飛行機セスナ172の対気速度計。右は767の対気速度計で、プロペラ機のセスナ172と比べると、飛行できる速度幅がかなり大きい。
第一次世界大戦当時に作られたコードロンG4爆撃機の速度計。平らな板に風を受けると、それに取り付けられた針が速度を示す。
767の機首の横についているのがピトー管。複数ついているのは、多重系統として信頼性を高めるため。
胴体に近い気流は、摩擦などの影響により周囲よりも速度が遅くなる。ピトー管はそうした影響を避けるためにL字型をしており、前方に向けて穴が開いている。
F-16戦闘機の機首から突き出している棒もピトー管だ。ただし戦闘機でもF-15のように旅客機に類似したL字型のピトー管を装備するものもある。
取り外されたピトー管は、しばしば航空博物館などに展示されている。細い方の管は空気を通すためで、その右側に見えるのは凍結防止ヒーターの電気用。
1928年に初飛行したトラベルエア6000のピトー管。上に突き出したフィンの内部には、先端から入った雨水などを除去するための工夫。
TOP連載一覧飛行機の対気速度を測るカギは「風」 ~ 連載【月刊エアライン副読本】